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また明日と笑える日  作者: 竹取夜鷹


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8月

8月1日 日曜日

山「今日も釣れねーな」

赤「ああ。クソ暑いから魚も避暑してんのかもな」

山「・・・阿比留とはどうなったんだ?」

赤「別に、夏休み入ってから会ってないよ」

山「そうか」

赤「なんだよ、聞いておいて」

山「・・・お前、まだ幸せになる資格がないって思ってる?」

赤「・・・」

山「こんなこと言っても無駄だけどさ、あれはお前が悪いわけじゃないだろ」

赤「・・・」

山「悪いのは酒飲んで運転してたクソ野郎だろ」

赤「んなことわかってるよ」

山「はぁ・・・わかってねーだろ」


8月2日 月曜日

茜「あれ?髪切ったの?しかも染めてるし」

麗「うん。暑かったからね」

茜「似合うじゃん」

麗「ありがと。今日は何する?」

茜「私もノープラン!とりあえず、服買いに行こ」


麗「結構買ったね」

茜「まぁね!」

麗「んで、山口とはどうなの?」

茜「どうなのって言われてもなぁ・・・仲良しだしデートの予定もあるよ」

麗「そう。よかったね」

茜「・・・ねぇ、赤羽のこと・・・ごめん、いいや。疲れたしスタバ行こ!」


8月3日 火曜日

赤「・・・」

茜「釣れないね」

赤「!驚かせんなよ」

茜「あ、ごめんごめん」

赤「独りか?山口は?

茜「なんかお父さんのお仕事の手伝いだってどっかに行っちゃった」

赤「ああ、いつものか」

茜「ね、ここ座ってもいい?」

赤「スカートが汚れるぞ。こんな地べたに座ったら」

茜「気にしない気にしない。じゃ、失礼してっと」

赤「・・・」

茜「こーやって光ってる水面を見ると、なんだか落ち着くな」

赤「眩しくないか?サングラス貸すぞ」

茜「大丈夫だよ」

赤「日焼けは大丈夫なのか?」

茜「もしかして帰らせようとしてる?」

赤「まさか」

茜「・・・ふぅ、眠っちゃいそう」

赤「不用心だな」

茜「君だって授業中寝てるじゃん」

赤「まぁね」

茜「んんーっと。ちょっとスギ薬局行ってくるよ。鞄置いとくから見といて」

赤「あいよ」

茜「何飲みたい?」

赤「レッドブル。もしくは三ツ矢サイダー」

茜「はいはい」


茜「あれ?麗ちゃんじゃん」

麗「ん、おはよ」

茜「何してるの?」

麗「ファンデを買いにね」

茜「・・・あれ?麗ちゃんの家の近くってサンドラックあったよね」

麗「う、うん。ちょっと運動不足気味だから歩きたいなーって」

茜「ふーん、ゴリッパですね。その体型で?」

麗「・・・」

茜「赤羽に会いたかったんでしょ」

麗「・・・」

茜「みんな赤羽の店に集まってるよ。なんで来ないの?」

麗「・・・私は、赤羽に失望されちゃったから」

茜「?別に1回失望されたくらいで立ち止まるの?」

麗「うん。私はさ、赤羽に言っちゃいけないこと言ったから」

茜「麗ちゃんは完璧主義すぎるよ。別に1回のミスで赤羽はブーブー言ったりしないよ」

麗「言わないから困ってるの」

茜「・・・?と言うと?」

麗「赤羽は、私と話す価値がないって思ってるから、私には連絡しないし、私も連絡できないんだ」

茜「でも、麗ちゃんは会いたいんでしょ」

麗「・・・うん」

茜「じゃ、今から会いに行こうよ。今赤羽釣りしてるよ」

麗「・・・」

茜「さ、行くよ!まずはジュースとお菓子を買おう!」


茜「戻ったよー!」

赤「ああ、おかえ・・・り・・・」

麗「・・・」

茜「さっきスギ薬局でばったり会ってさ、せっかくだしみんなで食べよ」

麗「・・・」

赤「・・・ああ、そうするか」


茜「んで、夏休みどっかみんな行ったの?」

赤「どっこも」

麗「ちっとも」

茜「夢がないなぁ」

赤「そういう上地さんは?」

茜「私は部活だよ」

赤「じゃあなんで聞いたんだよ」

茜「いいじゃん!旅行の思い出話くらい聞きたいじゃん!」

麗「・・・あ、赤羽は夏休みなにしてたの?」

赤「なんにもしてねーよ」

麗「そ、そうなのね」

赤「・・・」

茜「えーっと、夏休みの課題は進んでる?」

赤「持って帰ってきてねーから知らん」

麗「え」

茜「え」

赤「俺、テスト課題とか出したことないよ」

茜「嘘つけ!前回歴史のプリントちゃんと出してたじゃん!」

赤「おっと、バレたか」

麗「なんの嘘よ」

茜「麗ちゃんはどれくらい進めた?」

麗「もう終わってるよ」

赤「そりゃ凄いな」

茜「スゴ!私は後はレポートだけ」

赤「俺もぼちぼちやんないとな」

茜「・・・ごめん、電話だ。ちょっと外すね」

赤「ああ」

麗「・・・」

赤「・・・」

麗「・・・赤羽」

赤「なに?」

麗「・・・最近、どう?」

赤「別に。そっちは?髪も染めてるし、だいぶ変わったね」

麗「うん」

赤「そうか」

麗「・・・」

赤「・・・」

麗「ねぇ、私も、君の店に行っていいの?」

赤「いつ俺が拒否したかい?」

麗「・・・そっか」

赤「・・・」

麗「私もさ、君が好きだったよ。今もなお」

赤「・・・」

麗「でもさ、私は君を傷付けた」

赤「・・・」

麗「だから、もう、ただのクラスメイトになろうよ」

赤「・・・」

麗「・・・じゃ、また、新学期」

赤「・・・阿比留さん!」

麗「な、なに?」

赤「・・・8月15日、店に来て」

麗「・・・」


茜「あれ?麗ちゃんは?」

赤「用事だってよ。クソ」

茜「ん?なんて言った?」

赤「ん?なんにも」


8月4日 水曜日

茜「やっほー!」

赤「だからぁ!何べん言ったらわかんだ!ザムザが家具を仕舞ったのはなんでだ!」

山「邪魔だからだろ?」

赤「じゃあ、なんで邪魔になったんだぁ?」

山「・・・天井とかを這い回るから」

赤「そうだ。んで、ザムザはなんでどかした後によかったのかって考えるんだ?」

山「・・・・・・んー家具の廃棄場所に困ったから?」

赤「・・・もうヤダ。上地さん助けて」


8月5日 木曜日

茜「・・・今度はなに?」

赤「・・・コイツ、なんにもわかってねーんだよ」

山「お前が深読みしすぎなんだよ!たかが夏休みの読解問題だろ!」

赤「だとしてもお前の解答はおかしい!」

茜「・・・なんて書いたの?」

山「ラスコーリニコフは、隠し切れなくなったから自白した」

茜「んなわけあるか!」

赤「だよなぁ!」


8月6日 金曜日

山「・・・」

赤「・・・」

茜「あ、あれ?随分お疲れだね」

山「コイツ、ワードの書き方が終わってんだよ」

赤「別に発表用の原稿だからいいだろ、パワポは完璧なんだから」

茜「ああ、まだ課題の話なのね」

赤「だから、大筋だけ書いて、後は雰囲気とか見ながら細部を発表しながらこねればいいだろ」

茜「てか、なんで急に課題やりだしたの?」

山「俺は赤羽に促されて慌ててやってる」

赤「・・・なんだっていいだろ、別に」


8月7日 土曜日

赤「やっと、やぁぁぁっと終わったよ。なぁサヘラントロプスチャデンシス」

山「死ね」

赤「人間限界超えたら課題って3日で片付くんだな」

山「もう、ほんっと疲れた。上地に癒してもらお」

赤「死ね」

山「はっ羨ましいか?」

赤「うっせばーか。はよ行け。上地さん待ってんだろ?」

山「ああ、じゃあな!」


8月8日 日曜日

女「あれ、いらっしゃい。どうしたの?」

麗「・・・ごめんなさい、色って落とせますか?」

女「あれ?戻しちゃうの?せっかく茶髪似合ってるのに」

麗「はい、やっぱりいいです」

女「あいよ。座って座って」


女「それでさ、私の彼氏が俺も髪色変えたいとか言ってくんのよ」

麗「はいはい」

女「でも私からすると、コイツ絶対地毛以外似合わないだろうし染めたくないの」

麗「そうなんですね」

女「そうそう。麗ちゃんはなんで髪戻そうとしてるの?」

麗「・・・思い出したんですよ」

女「なになにぃ?」

麗「う、うるさいですね。なんだっていいじゃないですか」

女「かぁーっ、私も酸っぱい恋がしたいよ。もう私結婚しちゃうし」

麗「おめでとうございます」

女「うふふ、ありがと。ま、若い内は失敗するがいいさ。はい、できたよ」

麗「ありがとうございました」


8月9日 月曜日

赤「こんな感じでおもっきし切って」

兄「お前、いいんか?目、隠れないぞ」

赤「いいや。義眼だって言わんと気づかんだろうし」

兄「・・・ふん。後悔すんなよ」


兄「ほらよ」

赤「さっすがプロだ。イケメンが際立つな。家族料金にしてくれ」

兄「今回はいらん」

赤「・・・」

兄「ほら、さっさと帰って飯作ってこい。炒飯な」

赤「そんなんでいいんか」


8月10日 火曜日

山「・・・・・・お前」

赤「うるせぇ。心境の変化だ」

山「・・・ははっ、初めて目が合ったな」

赤「うっせばーか。片目しか合ってねーよ」


8月11日 水曜日

茜「あれ?赤羽まで髪切ったの?」

赤「までってなんだよ。コーヒーに髪の毛でも入ってたか?」

茜「違う違う。麗ちゃんも髪染めてなかったし」

赤「・・・ふーん」

山「阿比留は茶髪も似合うけど、やっぱ黒髪のが似合ってたぞ」

赤「・・・」

茜「あ、昨日たまたま会ったんだ」

赤「・・・ははっ」


8月12日 木曜日

山「カス、赤丹、雨四光!こいこい!」

赤「死ね・・・くっそ」

山「はっはっは!五光!お前の負けだな」

赤「2度とやるか」

山「今日はツキが来てるな。もう1回やろうぜ」

赤「お断りだ」

山「なんだよ。つれねーな」

赤「はぁ。何食べたい?」

山「んーガーリックトースト」

赤「地味に面倒なものを・・・クソ」


8月13日 金曜日

麗「・・・どっちだと思う?」

茜「・・・・・・・・・まだ選んでんの?」

麗「・・・だってさ、久しぶりに会うんだよ」

茜「はぁ・・・黒い方かな」

麗「・・・でもちょっと地味じゃない?」

茜「じゃあ!自分で選んだら!」

麗「ごめんって」

茜「フンだ。浮かれポンチめ」


8月14日 土曜日

赤「年3回って決めてたんだけどね」

 「・・・」

赤「・・・ごめん。僕は君を大事にしすぎた。僕を大事にしなさすぎた」

 「・・・」

赤「僕は大人になるよ」

 「・・・」

赤「ぼ・・・俺を、見守ってて」

 「・・・」

赤「じゃあね」

 「・・・」


8月15日 日曜日

赤『19時に来て』

赤「・・・ふぅ」


麗「っ」

麗『わかった。待ってて』


山「お疲れさん」

茜「はぁ、ほんとに疲れたよ」

山「俺らは2人で回ろっか」

茜「うん!デートだ!」

山「ああ。デートだ!」

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