第9話 交錯する運命!
その日、私はいつもより少し早く家を出た。
なんとなく、いつもと違う時間に登校してみたかったのだ。
朝の空気はひんやりしていて、気持ちが引き締まる。
校門へ向かう道を歩いていると、前方に凜華の姿が見えた。
小走りで追いつき、声をかける。
「おはよう、凜華!」
「ったく、あんたは朝から元気ね。」
「そうかな?」
彼女は少し驚いたように私の顔を見つめた。
「そういえば、あんた最近、前より人前で話せるようになったわよね。」
「うん。毎日練習してるからね。少しずつ慣れてきたかも。」
「へぇ、やるじゃない。」
凜華に褒められて、思わず頬が熱くなる。
その時だった――不穏な気配が私たちを包んだ。
突如、目の前に2体のモンスターが出現する。
一体は見覚えのあるバッタ型、もう一体は初めて見るゴミ虫のような姿。
「ひかり!」
「うん!」
「光よ、私に力を! プリズムシャインブレイブ!」
「光よ、私に力を! プリズムシャインブレイブ!」
私と凜華は同時に変身し、戦士の姿となってモンスターへと立ち向かった。
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一方その頃、少し離れた別の通りでも、バッタ型のモンスターが出現していた。
パニックになる人々を守ろうと、凜華の彼氏・浩平が声を張り上げる。
「みんな、早く逃げろ!」
全員を避難させ終えたところで、1人の少女が彼の前に現れた。
「君も早く――」
「下がってください。あのモンスターの狙いは私です。」
少女はそう言うと、ポケットからコンパクトを取り出した。
(あれは……凜華の変身アイテムと同じ!?)
「光よ、私に力を! ミラクルシャインブレイブ!」
彼女の身体が光に包まれ、鮮やかな光の戦士へと変わる。
その姿のまま、モンスターへと立ち向かっていった。
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一方、私と凜華は息を合わせてモンスターを追い詰めていた。
壁際に追い込み、まずはバッタ型を狙う。
「ひかり、一気に決めるわよ!」
「了解!」
「プリズムシャインブレイク!」
「マジカルシャインブレイク!」
2人の光が交差し、爆発が起きる。
モンスターは「シャイン…ブレイブ…」と呟き、光の粒となって消えた。
しかし次の瞬間、もう一体のモンスターが紫色の液体を吐き出す。
「ひかり、避けて! あれ、毒ガスよ!」
凜華の警告に反応し、なんとか身をひねって回避する。
その隙に、モンスターの姿はかき消えていた。
「厄介ね……。バリアでもあれば楽なのに。」
「さっきはありがとう、凜華。」
「べ、別に大したことじゃないわ。早く学校に行きましょ。」
「うん!」
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同じ頃、もう一方の戦場でも決着がつこうとしていた。
体当たりしてくるモンスターを、少女――高野遥はバリアで弾き返す。
地面に倒れ込んだモンスターに向かって、黄色い弓矢を構えた。
「ミラクルシャインブレイク!」
光の矢が放たれ、モンスターは「シャイン…ブレイブ…」と呟いて爆散する。
変身を解いた遥に、浩平が駆け寄った。
「俺は2年2組の山田浩平。 君は……一体?」
学校へ向かう途中、彼女は自らのことを語った。
名前は高野遥。1年3組の生徒で、黒羽出身だという。
凜華と同じ「シャインブレイブ」として戦っており、バリアを扱う力を持っていた。
ただ、彼女もまたその力の出所を知らないらしく、「弟から貰った」とだけ語った。
謎に包まれた少女――。
彼女もまた、自分の中に眠る秘密を探しているようだった。
ちょうど校門が見えてきたその時、周囲から冷たい声が飛んだ。
「黒羽出身の奴が、イケメンと歩いてるぞ。」
「人間のゴミが、調子に乗るなよ。」
遥は悲しげに目を伏せ、
「……私、もう行きます。」と小走りに去っていった。
「待って!」
浩平の呼びかけも、彼女の背には届かなかった。
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放課後の通学路。
浩平は今朝の出来事を凜華に話した。
「浩平君、モンスターに襲われたの!?」
「いや、襲われたってほどじゃない。ただ、俺の前にいた女の子がモンスターを倒してくれたんだ。」
凜華は興味深そうに聞き入る。
「その子の名前は?」
「高野遥。1年3組の生徒らしい。黒羽出身で、バリアを使ってた。」
凜華は小さく息をのんだ。
――シャインブレイブの仲間。しかも黒羽の出身。
彼女は心の中で決めた。
必ず、彼女に会う。
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【次話予告】
「凜華、頼みって何?」
「べ、別にあんたに付き合ってほしいとかじゃないんだから! ただ…ほら、違う学年の教室に1人で入るのって、ちょっと雰囲気が違うでしょ?」
「もう、凜華ったら素直じゃないなぁ。『怖い』って言えばいいのに。」
「はぁ!? ち、違うし! ただ…なんかああいう場所って、落ち着かないだけよ!」
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第10話 1年3組に突入せよ!
必ず読んでね!
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第10話は明日21時に投稿します。




