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シャインブレイブ!  作者: finalphase
第1章 モンスター出現!
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第9話 交錯する運命!

 その日、私はいつもより少し早く家を出た。

 なんとなく、いつもと違う時間に登校してみたかったのだ。

 朝の空気はひんやりしていて、気持ちが引き締まる。

 校門へ向かう道を歩いていると、前方に凜華の姿が見えた。

 小走りで追いつき、声をかける。

「おはよう、凜華!」

「ったく、あんたは朝から元気ね。」

「そうかな?」

 彼女は少し驚いたように私の顔を見つめた。

「そういえば、あんた最近、前より人前で話せるようになったわよね。」

「うん。毎日練習してるからね。少しずつ慣れてきたかも。」

「へぇ、やるじゃない。」

 凜華に褒められて、思わず頬が熱くなる。

 その時だった――不穏な気配が私たちを包んだ。

 突如、目の前に2体のモンスターが出現する。

 一体は見覚えのあるバッタ型、もう一体は初めて見るゴミ虫のような姿。

「ひかり!」

「うん!」

「光よ、私に力を! プリズムシャインブレイブ!」

「光よ、私に力を! プリズムシャインブレイブ!」

 私と凜華は同時に変身し、戦士の姿となってモンスターへと立ち向かった。

________________________________________

 一方その頃、少し離れた別の通りでも、バッタ型のモンスターが出現していた。

 パニックになる人々を守ろうと、凜華の彼氏・浩平が声を張り上げる。

「みんな、早く逃げろ!」

 全員を避難させ終えたところで、1人の少女が彼の前に現れた。

「君も早く――」

「下がってください。あのモンスターの狙いは私です。」

 少女はそう言うと、ポケットからコンパクトを取り出した。

(あれは……凜華の変身アイテムと同じ!?)

「光よ、私に力を! ミラクルシャインブレイブ!」

 彼女の身体が光に包まれ、鮮やかな光の戦士へと変わる。

 その姿のまま、モンスターへと立ち向かっていった。

________________________________________

 一方、私と凜華は息を合わせてモンスターを追い詰めていた。

 壁際に追い込み、まずはバッタ型を狙う。

「ひかり、一気に決めるわよ!」

「了解!」

「プリズムシャインブレイク!」

「マジカルシャインブレイク!」

 2人の光が交差し、爆発が起きる。

 モンスターは「シャイン…ブレイブ…」と呟き、光の粒となって消えた。

 しかし次の瞬間、もう一体のモンスターが紫色の液体を吐き出す。

「ひかり、避けて! あれ、毒ガスよ!」

 凜華の警告に反応し、なんとか身をひねって回避する。

 その隙に、モンスターの姿はかき消えていた。

「厄介ね……。バリアでもあれば楽なのに。」

「さっきはありがとう、凜華。」

「べ、別に大したことじゃないわ。早く学校に行きましょ。」

「うん!」

________________________________________

 同じ頃、もう一方の戦場でも決着がつこうとしていた。

 体当たりしてくるモンスターを、少女――高野遥はバリアで弾き返す。

 地面に倒れ込んだモンスターに向かって、黄色い弓矢を構えた。

「ミラクルシャインブレイク!」

 光の矢が放たれ、モンスターは「シャイン…ブレイブ…」と呟いて爆散する。

 変身を解いた遥に、浩平が駆け寄った。

「俺は2年2組の山田浩平。 君は……一体?」

 学校へ向かう途中、彼女は自らのことを語った。

 名前は高野遥。1年3組の生徒で、黒羽出身だという。

 凜華と同じ「シャインブレイブ」として戦っており、バリアを扱う力を持っていた。

 ただ、彼女もまたその力の出所を知らないらしく、「弟から貰った」とだけ語った。

 謎に包まれた少女――。

 彼女もまた、自分の中に眠る秘密を探しているようだった。

 ちょうど校門が見えてきたその時、周囲から冷たい声が飛んだ。

「黒羽出身の奴が、イケメンと歩いてるぞ。」

「人間のゴミが、調子に乗るなよ。」

 遥は悲しげに目を伏せ、

「……私、もう行きます。」と小走りに去っていった。

「待って!」

 浩平の呼びかけも、彼女の背には届かなかった。

________________________________________

 放課後の通学路。

 浩平は今朝の出来事を凜華に話した。

「浩平君、モンスターに襲われたの!?」

「いや、襲われたってほどじゃない。ただ、俺の前にいた女の子がモンスターを倒してくれたんだ。」

 凜華は興味深そうに聞き入る。

「その子の名前は?」

「高野遥。1年3組の生徒らしい。黒羽出身で、バリアを使ってた。」

 凜華は小さく息をのんだ。

 ――シャインブレイブの仲間。しかも黒羽の出身。

 彼女は心の中で決めた。

 必ず、彼女に会う。

________________________________________

【次話予告】

「凜華、頼みって何?」

「べ、別にあんたに付き合ってほしいとかじゃないんだから! ただ…ほら、違う学年の教室に1人で入るのって、ちょっと雰囲気が違うでしょ?」

「もう、凜華ったら素直じゃないなぁ。『怖い』って言えばいいのに。」

「はぁ!? ち、違うし! ただ…なんかああいう場所って、落ち着かないだけよ!」

________________________________________

第10話 1年3組に突入せよ!

必ず読んでね!


最後までお読み頂き、本当にありがとうございました。

この作品が面白いと感じられました方は、評価やブクマなどくださると大変励みになります。

第10話は明日21時に投稿します。

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