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シャインブレイブ!  作者: finalphase
第1章 モンスター出現!
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第3話 ミステリアスなお嬢様!? 凜華の正体!

 志乃の後を引き継いで学級委員長になった私は、その日初めて学級委員長の仕事に取り掛かった。

 約1カ月後に開催される体育のクラスマッチに出場するメンバーを決める大事な話し合い。最初は思いのほか流暢に喋れていたが、そのうち声を出すのがとてもしんどくなってきた。


「ええと、次は、女子バスケに……」


 頭の中に、“絶望”という2文字が浮かんだ。

 またもやいつものように、声が出なくなってしまったのだ。重い沈黙がその場に流れる。


 私が黙っていると、早乙女さんが立ち上がって、私が立っている教壇の前に出てきた。


「あんた、どきなさい。」


 何も言えずに教壇を降りる私。


「それじゃ、私が続きをやるわ。続きは、女バスの参加希望者からね…」


 早乙女さんが、何も言えない私の代わりに司会を進めてくれた。


「何て、駄目な人間なんだろ…私って…」


 心の中で歯を食いしばる。


 私は休み時間になると、すぐに早乙女さんに会いに行った。謝罪と感謝の気持ちを伝えたかったから。

 彼氏の山田浩平と一緒に歩いている彼女を呼び止める。


「あの、早乙女さん…」

「何よ?」

「さっきはごめんなさい。私のせいでご迷惑を…」


 深々と頭を下げる。


「それから、ありがとうございました。」


「あんたさ、人前で話すの大変なんだろうけど、自分でやるって決めた仕事はちゃんと自分でやりなさいよね。じゃなきゃ私が迷惑しちゃうんだから。」


 彼女の口から正論が飛び出す。


「本当に、ごめんなさい。」


 私はただただ頭を下げることしかできなかった。


「まぁまぁ、凜華、そこまで言うことないだろ。

 みんなの前で話すことが全くできなかった彼女が、少しの間司会をできるようになっただけでも成長じゃないか。」


 早乙女さんの彼氏である山田君はそう言ってくれたけれど、私の気持ちは沈んだままだった。

 早乙女さんの言っていることは、最もだから…


 落ち込んで歩いていると、茂みの中から何者かが飛び出してきた。嫌な予感がする。

 案の定、周囲の人間が悲鳴を上げて逃げる。やはり、例のモンスター。


 この前と同じカマドウマのような見た目だが、今度は2体である。


「光よ、私に力を! マジカルシャインブレイブ!」


 私は変身してそのうちの一体に弓矢の狙いを定める。


「マジカルシャインブレイク!」


 丁度弓矢を放とうとしたその時――後ろから不意打ちを喰らった。

 あまりに強い衝撃を受けたので、変身が解除される。


「シャインブレイブ?とかいう戦士になって間もないのに。学級委員長の仕事も全く思うようにできなかった上に、人生の最期の瞬間がこれ?これじゃ志乃に合わせる顔がない...」


 そう思った時、どこからともなく飛んできた水色の弓矢が、一体のモンスターに突き刺さる。

 モンスターは一瞬で爆発する。


「シャインブレイブ…」


 もう一体のモンスターが、その弓矢が飛んできた方向を見る。

 そこには、私が変身した時と同じような衣装を着た美少女が立っていた。


 けど、彼女の服はとてもきらびやかで、首元の緑色の宝石もキラキラと輝いている。

 太陽のように眩しいその戦士は、新たな弓を残りのモンスターに放つ。


「プリズムハートブレイク!」


 モンスターはあっけなく爆散した。

 目の前にいる戦士が変身を解く。


 私は開いた口が塞がらなかった。

 何と彼女の正体は、クラスメイトのお嬢様――早乙女凜華だったのだから。


「早乙女さん、早乙女さんがどうして?」


「はぁ。昨日見てて思ってたんだけどさ、あんた戦うの下手すぎよ。

 そんなんじゃいずれ死ぬわ。」


「昨日? 昨日のことも見てたなら、声をかけてくれても良かったのに。」


「昨日は、あんたが自分で何とか出来た。

 今日は、放っておいたら死ぬと思ったから助けただけよ。」


「そっか…その、ありがと...」


「はぁ。ほんと情けないわね。あんたは...」


「ごめんなさい...」


「なにも謝ることないわ。見てられなかったから、助けただけ。」


クールに立ち去ろうとする彼女に、私は質問をぶつけてみる。


「あ、あのさ。シャインブレイブって何? 早乙女さんは、どうして戦ってるの?」


「そんなん知らないわよ。私は生まれた時からこのコンパクトを持っていたもの。

いずれ化け物と戦うことになる。ずっとそう思って生きてきた。

最近になってその時が来ただけのことよ。そこに理由なんてないわ。」


 そう言って変身アイテムをちらつかせる。


 暫く沈黙が続いた後、私が本当に心の底から知りたい問いを、彼女にぶつけてみる。


「早乙女さんはさ、志乃のことについて何か知らない?」


「知らないわよ。彼女も変身して戦えるってことは知ってたけど、それ以外は。

 あんまり彼女との関わりもなかったしね。ごめん。私、今日は急いで帰らなきゃなの。」


「待って。最後に、最後に1つだけ、変身した時の宝石の色は何か意味があるの?」


「さぁ? 知らないわよ。

 ただ、私の宝石はまるで私のように輝いてるわ。」


 早乙女さんは、かなりの自信家らしい。

 私がお礼を言葉にすると、彼女は黙ってその場を後にした。




【次話予告】


「あの猫、可愛いな。ずっと見てたいくらい。」

「あんた、彼女の私と猫どっちが大事なのよ?」

「猫!」

「……」

「分かった分かった。泣くことないだろ。少しからかっただけだっつーの。」

「もうっ!」


彼女より猫を大事にする彼氏があって良いわけ?

みんなもそう思うよね?



第4話 お似合いカップル!


 

猫が好きな人は、評価かブクマ、しなさいよね!

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

この作品が面白いと感じられました方は、評価やブクマなどくださると大変励みになります。

第4話は3分後に投稿します。

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