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シャインブレイブ!  作者: finalphase
第1章 モンスター出現!
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第2話 憧れのあの子に近づくために

 志乃の葬儀には私も参列した。クラスメートとその親、先生も含めて誰もが彼女の死を悲しんでいた。


どうして彼女なんだろう。どうせなら、私の方が良かったのに。何もできない私があの世に行っても、周りに与える悲しみは志乃より小さい。


何で、たくさんの人を助けてきた彼女が命を絶って、私が生き残っているんだろう。


志乃の死から3日後、学校では新たな学級委員長を決めることになった。


担任の奥原先生が、募集を募っても、暫く誰も手を挙げなかった。少し間が空いた後、早乙女凜華がしぶしぶという感じで手を挙げた。


「誰もいないんだったら、私がやるわ。」


彼女は志乃に負けないくらいの優等生で、世間一般でいうお嬢様だ。家庭の裕福さと、華麗な容姿、全体的な雰囲気からクラスの中では、姫、または姫さんと呼ばれている。


「そうだな。他に誰もやりたい人がいないんだったら、新たな学級委員長は早乙女さんにお願いしようと思う。どうかな?やってみたい人、いない?」


奥原先生が確認をした時、私は勢い良く手を挙げた。


クラスメートの視線が私に集中する。


「い…私にやらせてください。お願いします!」


彼等も、そして先生も私の言葉に驚いていたようだが、私は心の中で喜びを感じていた。


「話せた! 学校では一部の人としか話せなかった私が、初めて自分の力で声を出せた!」


これは、私にとって大きな成長! 志乃みたいにはなれないかもしれないけど、少しでも彼女に近づかなきゃ。


「ふぅん。学級委員長にね。雪村さんのことがあるから? でも、あんたに務まるかしら。ほとんど人と話さないじゃない。」


凜華の言葉に私は沈黙する。彼女の言う通りだ。人と話した経験がほとんどない自分に、学級委員長は務まらないかもしれない。


その時、クラスの中に1人の救世主が降り立った。彼の名は、山田浩平。凜華の彼氏だ。


「ごめんな、こいつ口下手でさ。通訳すると、星川さんが学級委員をやるのが少し心配な部分もあるから、困った時は遠慮なく助けを求めてって言いたいみたい。」


「はぁ? 誰が。変なこと言わないでよね。あとこいつはやめて。私は手伝わないから。」


「またまたー。そうは言っても根は優しいくせに。」


「優しくない!」


2人のやり取りにどっと笑いが起きる。


「よし、分かった。勇気を出して発言してくれたし、学級委員は星川さんにやってもらおうと思う。早乙女さんも、彼女が困ってたら手助けしてくれるとありがたいな。よろしく。」


奥原先生がそう言ってくれて、新たな学級委員長は私に決定した。


今後のことを考えると、先が思いやられるが、焦らず、一歩一歩着実に進んでいくしかない。


これから学級委員長に相応しい人間に少しでも近づけるように頑張るぞ! 心の中で気持ちを奮い立たせながら、家路に向かう。その時、また例のモンスターが現れた。


まるでカマドウマのようなグロテスクな見た目。正直怖い。だけど、ここで逃げるわけには行かない。


周囲に誰もいないことを確認して、コンパクトを取り出して開く。


「光よ、私に力を! マジカルシャインブレブ!」


志乃と同じように掛け声をかけて変身する。身体が光に包まれ、戦士の姿になる。


「志乃が抱え込んでいた悩みを、絶対に全て解き明かすんだ!」


モンスターが私の身体に体当たりしてくる。後方に身体が吹き飛ばされる。地面に倒れ込んだ私に、モンスターが殴りかかる。


抵抗できず、ただただ痛みが走る。


「ああぁ…」


その様子を遠くから見ていた凜華は、呆れたように呟いた。


「やっぱり、私は何をやっても駄目なのかもしれない。」


そう思った瞬間、目の前が暗くなった。


「いやいや、そんな弱気じゃ駄目だ。絶対に志乃みたいな強い人間になるんだから!」


私は空中からピンク色の弓矢を取り出し、至近距離でモンスターにそれを放つ。見事、命中。


「シャイン…ブレイブ…」


モンスターは例の単語を呟いて、爆散した。


立ち上がった私は、自分の姿を見つめた。


そしてその瞬間を見たのだ。首から下がっている宝石が、茶色と緑が混ざった模様から、綺麗な緑色に変化するのを。


そして、何となく思ったのだ。宝石の色の変化には何か重要な意味があるのではないかと。


そして、事の一部始終を見ていた凜華は静かに呟いた。


「へぇ。やるじゃない。」



【次話予告】


シャインブレイブという戦士?として初めてモンスターを倒すことに成功した私。


でも、学級委員としてはダメダメ。クラスの前で上手く話せず、結局クラスのお嬢様、早乙女さんに助けて貰う羽目に…


「あんたさ、人前で話すの大変なんだろうけど、自分でやるって決めた仕事はちゃんと自分でやりなさいよね。じゃなきゃ私が迷惑しちゃうんだから。」


正論を言われて落ち込む私の前にまたもやモンスターが立ちはだかる!


そして、私は衝撃の事実を知ることになった。


「早乙女さん、早乙女さんがどうして?」


「あんた戦うの下手すぎよ。そんなんじゃいずれ死ぬわ。」



第3話 ミステリアスなお嬢様!? 凜華の正体!



必ず、読んでね!

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

この作品が面白いと感じられました方は、評価やブクマなどくださると大変励みになります。

第3話は3分後に投稿します。

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