表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
シャインブレイブ!  作者: finalphase
第2章 ようこそ、あたしの世界へ!
16/52

第16話 私と凜華の取り調べ

 それは、とある日の下校中のこと。

 私と凜華がいつものように並んで歩いていると、コンパクトがふわりと淡い光を放った。

 ――モンスター出現の合図だ。


 現場に駆けつけると、モンスターが空の上で一人の女の子を落とそうとしていた。

 その子は、同じクラスの斎藤あかねさんだった。


「凜華、モンスターお願い!」

「ったく、しょうがないわね。分かったわ!」


「光よ、私に新たな力を! マジカルミナスブレイブ!」

「光よ、私に新たな力を! プリズルミナスブレイブ!」


 私は落ちてくるあかねさんを受け止め、凜華は一直線にモンスターへ突っ込む。


「プリズルミナスブレイク!」


 一撃。モンスターは光の粒となって消えた。さすが、戦闘力が桁違いの凜華である。


「大丈夫、あかねさん?」

 私は彼女を抱きかかえたまま声をかける。が、うっかり――

(あ、名前言っちゃった!)


「ありがとう。大丈夫だよ。でも、どうして私の名前を? それに……どこかで聞いたことある声な気がする。

 もう一人の子の名前は凜華……そういえば早乙女さんの下の名前って凜華だったような――あっ! もしかして、ひかり!?」


「バレちゃったか〜。」


 私は観念して変身を解いた。


「ちょっと! 何勝手に正体バラしてんのよ!」と凜華が怒る。


「あ、あはは……でも大丈夫、あかねさん優しいから誰にも言わないって!」

「もちろん言わないよ。でも、二人ともすごいね。

 早乙女さんは前から頼りになるって思ってたけど、ひかりも成長したんだね。人前で話せなかったのに、今や学級委員長だもん。私なら無理だよ。」


「いやぁ、それほどでも……えへへ。」

 私はちょっと照れながら頭をかいた。


「じゃ、助けてくれてありがとう!」


 あかねさんが去ったそのとき――


 私たちの前に、見知らぬ男が立ちはだかった。


「お嬢さん方。私は警視庁の鈴木祐介っちゅー者ですが。ちとお時間よろしいでしょうか。」


 次の瞬間、私たちの腕に手錠がかけられた。あまりの速さに避ける暇もなかった。

 気づけば、私たちはパトカーに乗せられ、取調室へ――。


「私たちをどうするつもりなんですか?」

「君たち、虹ヶ丘中学校の生徒だよね? 一体何者だ?」


 凜華が目で「シャインブレイブのことは黙って」と合図してくる。

 私はコクリと頷いた。


「私たちは、虹ヶ丘中学校2年2組の生徒です。私は星川ひかり。で、あっちは早乙女凜華。

 すっごく頼りになる友達なんですよ! ――にしても、取調べってなんかワクワクしますね! ドラマとか漫画みたい!」


 凜華と鈴木は、同時に心の中でつぶやいた。

(この子……バカだな。)

(天然か? いや、たぶん両方だな……)


「だが、これを見てもそんなこと言えるかな。」


 鈴木が私の顔に銃を突きつけた。


「正体を明かさなければ、命はない。」


「わ、分かりました! わかりましたから! 殺さないでください! お父さんもお母さんも悲しみます!」


「なら、早く言え。」


「わ、私たち……シャインブレイブなんです。」


「はぁ?」


「だから、私たちシャインブレイブ! みんなを守るために、コンパクトで変身してモンスターと戦ってるんです!」


「……なるほど。この前モンスターと戦っていたのは君たちで間違いないようだな。

 君たちに頼みがある。コンパクトと身体を検査させてくれ。それと、実験室で変身して仮想敵と戦ってもらいたい。」


「はぁ? 強引に連行しておいて何その態度?」と凜華。

「えっと、それって変身アイテムが壊れたり、身体に傷ついたりしませんか? そういうのがなければ、協力してもいいですよ!」


 私の言葉に、凜華は心の中で**(空気読めよ!)**と突っ込んだ。


「私はやらないから。やるならこの子だけにして。」

「えぇ〜、凜華、私たち友達じゃなかったの?」

「はぁ? あんたとなんか……友達じゃないとは言わないけど! でもそれとこれとは別問題!」


 結局、私だけが検査に協力することになった。


 調べた結果――コンパクトはこの世の科学では解明できない成分でできており、

 私の身体は普通の人間と何も変わらなかった。


「次は、変身して仮想敵と戦え。」


「はいっ。光よ、私に新たな力を! マジカルミナスブレイブ!」


 私の身体がまばゆい光に包まれる。

 鈴木は、その光景に息をのんだ。


「これが……シャインブレイブ……」


 再び取調室に戻ると、今度は私たちがどうやって力を得たのか尋ねられた。

 私は、今までの出来事を正直に話した。


「そっか、ありがとう。……で、君は?」

 鈴木が凜華に視線を向ける。


「あなたに言う必要はないわ。いい加減にしなさいよ。」


 凜華が鋭く睨みつける。その瞳の奥の輝きは、この世のものとは思えないほど美しかった。


「じゃあ次の質問だ。君たちと一緒に戦っている虹ヶ丘中学校1年生の生徒がいるね。

 彼女のことを教えてもらえないかな?」


「名前は言えませんけど、とっても頼りになる後輩です。変身したときに盾が使えるんですよ。あと、弓矢はそんなに遠くまでは――」


 私が話し終える前に、凜華の瞳が一瞬、赤く光った。

 その瞬間、手錠がカチャンと外れる。


「もうやってられない。帰るわよ。」


「え? でも……」


 彼女に腕を引かれ、私は外へ飛び出した。


「……早乙女凜華、か。いったい何者なんだ。」

 鈴木は静かに呟く。

「しかし、これで手がかりは増えたな。もう一人の仲間は――虹ヶ丘中学校の1年生……」




【次話予告】


「あのー、うちの子が何かしたんでしょうか?」

「いえ、そういうわけでは。ただ、ある事件に関わっている可能性がありまして。」


 高野遥に接触する鈴木。

 そして彼は、ついに“あのシステム”を解禁する――。


第17話 MHシステム初出動!?


――必ず、読んでね!

最後までお読み頂き、本当にありがとうございました。

この作品が面白いと感じられました方は、評価やブクマなどくださると大変励みになります。

第17話は明日21時に投稿します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ