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シャインブレイブ!  作者: finalphase
第1章 モンスター出現!
10/52

第10話 1年3組に突入せよ!

 その日、私はいつもより早く家を出た。登校時間を凜華に合わせたのだ。最近はモンスターが襲ってくることもあるから、一緒に行動する方が安全だ。

 登校中、凜華が少し言いにくそうに話しかけてきた。


「ねぇ、ちょっと頼みがあるの。」


 凜華からお願いされるなんて珍しい。

「頼み? なに?」

「実はね――」


 彼女は小声で事情を説明した。


「えっ、私たち以外にもこの学校に“シャインブレイブ”がいるの?」

「うん。浩平が会ったって言ってた。その子の名前は高野遥。1年3組の子よ。あと……黒羽集落の出身らしいわ。」

「そっか。それで頼みって?」

「彼女と接触したいの。で、あんたにも一緒に来てほしいのよ。べ、別にあんたと行きたいとかじゃなくて! ただ…違う学年の教室って、雰囲気がちょっと違うでしょ?」

「もう、素直に“怖い”って言えばいいのに。」

「はぁ!? ち、違うし! ただ…落ち着かないだけ!」

「はいはい、分かったって。」


 そんなやりとりの末、昼休みに1年3組へ行くことになった。


 教室に入ると、すぐに高野遥を見つけた。彼女の机には、落書きのように罵詈雑言が書かれていたからだ。

 ――死ね、消えろ、ゴミが。黒羽くろは出身に人権なんてない。

 目を疑うような言葉たち。遥は縮こまり、ただその場に耐えていた。


 私たちが入ると、教室中がざわつく。

「見ろよ、あの先輩。モデルか何かか?」

「この学校に、あんな可愛い子いたのか…」


 当然、みんなの視線は凜華へ。まあ、誰が見ても可愛いし、仕方ない。

 私はちょっとだけ影が薄くなった気がして、少し落ち込む。


 そんな中、凜華は迷わず遥の机へと歩み寄った。

「美人の先輩が遥の机に行ったぞ…」

「いじめでもする気か?」


 ざわめくクラスをよそに、凜華は真っすぐ遥の瞳を見つめ、口を開いた。

「ねぇ、あんた……いじめられてるの?」


 空気が一瞬で凍りつく。

 遥は怯えたように顔を上げた。


「ちょっと、凜華。その言い方はないでしょ。高野遥さんだよね? あのね、私たち、あなたと話したいことがあるの。」

「……何ですか?」

「少し、付き合ってくれない?」


 私たちは廊下へ出た。すると、教室の中から罵声が飛んでくる。

「黒羽出身のくせに、可愛い先輩に近づくな!」


 遥がうつむきかけたその時、凜華が言い放った。

「ふん。差別する方がバカなのよ。あんた、もっと自信持ちなさい。私が言うんだから間違いないわ。」


 急に強気な凜華に、私は思わず苦笑する。――さっきまで教室に入るの怖がってたのに。


「遥さん、あのね。凜華は浩平の彼女なの。」

「ちょっ、余計なこと言わないで!」

「だって、知らない先輩に話しかけられたら怖いでしょ? ちゃんと説明しないと。」

「ま、まぁ…仕方ないわね。」


 遥は小さく驚いたように息をのんだ。

(昨日知った山田先輩の彼氏……!)


 そして、私たちはシャインブレイブであることを打ち明けた。

 遥は目を見開き、心の底から驚いた様子だった。彼女の力は“バリア”を張ることができるという。

 話し合った結果、翌日から3人で登校することに決まった。


 ただ、学年が違うため、一緒に帰るのは難しい。放課後は虹ヶ丘公園で待ち合わせることになった。


 ――翌朝。

 3人で登校していると、あの“ゴミムシ”型モンスターが再び現れた。


「しつこいわね、こいつ! みんな、行くわよ!」

「うん!」

「はい!」


「光よ、私に力を! プリズムシャインブレイブ!」

「光よ、私に力を! マジカルシャインブレイブ!」


 3人の声が重なり、光が弾ける。

 モンスターが口から毒ガスを吐いた瞬間――


「ミラクルシャインバリア!」


 遥の張ったバリアが攻撃を跳ね返す。

「先輩方、今です!」

「プリズムシャインブレイク!」

「マジカルシャインブレイク!」


 私と凜華の連携攻撃が炸裂し、モンスターは爆散した。

 勝利のハイタッチ。


 その様子を、校舎の屋上からネメシスが冷たく見下ろしていた。

「データがだいぶ集まってきたな……。もうすぐ“最終兵器”の製作に取りかかれそうだ。」



【次話予告】


「シャインブレイブの力を、侮ってはいけません。

 彼らは――人を思う気持ちで強くなる...」

「その時の強さまで考慮しなければならない、ということですか。どうでしょう。彼らの恋人を人質にするというのは。」

「良いでしょう。ただし...」


敵組織のネメシスが動き出す。

次の標的は――凜華の恋人、浩平!?


第11話 狙われた浩平!


――必ず、読んでね!

最後までお読み頂き、本当にありがとうございました。

この作品が面白いと感じられました方は、評価やブクマなどくださると大変励みになります。

第11話は明日22時に投稿します。

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