エピローグ もし、生まれ変われるなら
終わっている。
俺の人生を一言で表すならこの言葉が一番合うと思う。
中学で顔が気持ち悪いという理由でいじめられ、そのまま流れるように不登校へとなった。
高校二年生となった今でも、まだあのトラウマからは逃げきれなかった。
毎日向き合うのは人ではなく、パソコン。
増え続けるのは思い出ではなく、ただのゴミ。
なんて、人生だ。
こんなんならいっそのこと生まれない方がマシだったと思う。
俺はどう生きれば正解だったんだろうか。
どうやったら俺はみんなに頼りにされる存在になれたのだろうか。
そんなこと、考えても仕方ない。
わかってる、わかってるけども、頭にはいつもそんな珍けなことばかり浮かんでくる。
死にたくても死ねない。
生きたいけど生きれない。
もしも来世があるんだったら、もしももう一度人生があるんだったら俺は普通が欲しいな。
別にイケてなくていいんだ。
今はただ普通が欲しい。
普通に暮らして普通に学んで普通に死ぬ。
そんな人生が欲しい。
でもよくを言うならば、彼女が欲しいな。
顔はとびっきり可愛くて、優しい女性がいいな。
もっともっと欲を言うならば、たくさん友達が欲しいな。
なんなら、学校とかも行きたいな。
あぁ、もうやめよう。
こんなこと考えても惨めになるだけだ。
今日はもう寝よう。
寝たらきっとスッキリするだろう。
俺はそのままベットに入り、深い眠りについた。
深い、深い眠りに……
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