その後
集会の後みんなの話を聞きました
「去年、他の人の靴にいたずらした人が犯人じゃない?」
「絶対男の子の仕業だよ」
「これやったやつ障害者だろ」
本当にそうだよね、みのるくんが可哀想だよねと私は答えました
私は別にみのるくんのことは嫌いではありません
むしろ面白くて、楽しい人だと思います
いじめをしていたことは事実だけど数年前の話だし
だからみのるくんに恨みがあってこんなことした訳では無いです
ただ自己満のためにやりました
憧れてたんだもん仕方ないでしょう
まみちゃんとめいちゃんは夜遅くまで外で遊んで
いつも部活動をサボってファミレスに行って
二人を見てたら、真面目に生活して精神削ってる私が馬鹿馬鹿しくなって
堪忍袋の緒が切れたじゃないけど吹っ切れた気がしました
それにあの靴、汚くてよれよれだったし
買い換えるいい機会になったんじゃないでしょうか
でも時々考えます
先生たちに私が犯人だっていったらどんな顔するだろうって
漫画の話で盛り上がった社会の先生
いつも私の絵をほめてくれた美術の先生
私が辛い時、そばに居てくれた体育の先生
私にずっと期待してくれてる理科の先生
怖いけど私の頑張りを認めてくれた英語の先生
ワークを出すと頑張ったねと言ってくれる国語の先生
そして私たちのことを見守ってくれている学年主任
先生方の事も大好きです
罪悪感がないといえば嘘になります
でもまるでゲームをしているような感覚で
実感が掴めないというか
全く悪いことだと思えないんです
それでも確かなのは
私の青春の1ページを華やかにしてくれた出来事だということです
この話の初めにフィクションですと書きましたが
フィクションかどうかは読者の皆様の判断にお任せします