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仲良しランキング

かつて、最大の一方通行と思っていたのが独身だった和歌山時代の三洋証券の担当者だった三砂緒(ミサオ)ちゃんだった。

アイドル並みのルックスで実際に誕生日とかにファンからのプレゼントが支店にいっぱい届く、まるで本当のアイドルのような人だった。

その頃の僕は同僚で婚約者の知恵もいたけどひょんなことでケンカして本当に別れ、取引先のカーディーラにいた仲良しの絹子に別れたことを言ったら「結婚を前提に交際って感じかな」って言ってもらったけど、友人期間が長かったせいか付き合いだしたらうまくいかなくなりやっぱり別れてしまったから、この時は三砂緒ちゃんが心の支えだった。


和歌山から転勤する直前に最後にデートしてた人は三砂緒ちゃんだった。助手席に座っていた三砂緒ちゃんが試しに椅子を倒したところ戻らなくなってしまったと言い始めた。

しかも、シートベルトをしたままで椅子を倒したので身動きが取れなくなっていた。


“そんなことないだろう・・・”


と思い、運転席から体を三砂緒ちゃんに覆いかぶさるようにして、右手で椅子の左側のレバーを探し、椅子を元に戻そうとしたが確かにちょっと硬かった。

この時プロポーションの良い三砂緒ちゃんの胸が腕に触れて、このまま一気に・・・と衝動に駆られた。


確かに一瞬時間が止まった気がした。

そして数秒だが、この体勢で見つめ合っていたと思ったら確かに三砂緒ちゃんはそっと目を瞑った。


『あれ、キスしても良いのかなぁ』と思ったけれどしかし、そのまま席を戻しただけにとどめた。

証券会社の担当者だし、連続して結婚の約束した人と別れたばかりだったから、友達だった三砂緒ちゃんを失うのが怖かった。それで、神様がくれた最大のチャンスをみすみす逃してしまったのかもしれない。


’’もし、このまま5年ぐらいしてお互い独身で俺が32才で三砂緒ちゃんが30才になれば、

『お前に本当に合うのは実は俺ちゃうか?俺が一生面倒見ちゃるわ!!』

となるのでは・・・’’

と勝手に思っていたけど。


そして、実際に転勤後に三砂緒ちゃんから電話だったけど

「私達・・・あの時に・・・・付き合えば・・・良かったのに・・・・」

って言ってもらえた。


なんだ、こっちは「未来のお嫁さん候補」と思っていたら、彼女もそれなりに見てくれていたんだ、決してこちらの一方的な思いじゃないじゃんと思ったけど、あの時はもうこの言葉だけで充分だった。


正確には社会人になった1988年からこの1991年までの4年間で4年連続結婚話が出ては別れるの繰り返しだったから、三砂緒ちゃんのことはゆっくり考えたかった。でも、超絶的にモテる彼女は少しでも間があくとすぐにいろいろな男がやってくるのも分かっていた。これはこれで、いろいろ大変な人だよなぁと思っていたし、覚悟がまだ定まってなかった。

でも、あの時は確かにただの担当者でなく一組の男女として一方通行でなくここまで通じ合っていた。


もう、あれから25年ほど経ちもう年齢も50歳を超えた。

同じように仲良くはなれないにしても、河内さんの拒否連発かと思えば時々今回みたいに本当は隠れ仲良しなのかなって雰囲気は自分の中で消化出来なかった。

まぁ、河内さんは「社会人になってから一度でも約束したことがある歴代の女性での仲良しランキング」でベスト30位入りどころか、むしろワーストに近い方だから仕方ないかなとは思っていたけど。

と思えばこうしてきっかけを作ってくれているような、かと言って何かのサインかと思えば平気でスカシてくることも言う。


こうして、2019年は一歩進んだかと思えば二歩後退したり、それでもギリギリ最後に普通の仲なの?それともホントは仲良しなの?やっぱりただの気まぐれなの?と分からないまま年を越えた。


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