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詩[思索]

優闇

作者: 日浦海里

深い深い夜の帳が

重く重く辺りを包み

暗く暗く光を呑むように

すべてを身内に沈めていって


誰も何も届かぬ場所で

低く低くか細い声で

細かく細かく言葉を織り込み

紡がれていく仄かな記憶


弾け輝く春の光を

小さな小さなその手のひらで

何時も何時までも消えないように

慈しむように胸に抱き寄せ


変わり過ぎ行く時の流れは

決して留まる事はなくても

春の光に芽吹いたその芽は

この地に根を張り祈りを繋ぐ


吹き抜けていく一陣の風

終わることない言の葉の詩

夜の帳が明ける頃には

朝露を溜めた花が咲くだろう

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― 新着の感想 ―
[一言]  光を飲み込んだり、覆い隠すイメージあるから、闇は侵略者のように扱われますが。  光を刺激物と考えれば、それから守ってくれる優しい覆いになりますね。  太陽や雨のように。  いろんなもの…
[良い点]  重なることで重みを増す言葉から、初めは寂しいような印象を抱いたのですが、後半でがらりと変わりました。  花咲くまでの雌伏の時。  閉ざすものではなく、己自身を見つめるための闇なのかもし…
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