表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ShotBar 13th door 千冬の業務日誌  作者: 夜叉騎士
27/27

【27杯目】奇妙な依頼⑧

引き続き登場します、ヴィクトール氏。

宜しくお願い致します。

「こんなところにこんな穴がある、とはな」


ヴィクトールが唸る。

そうじゃろう。儂も見つけたときに間違えて入った時は驚いたのじゃからの。


「さあ、参ろうかの。酒が儂を待っているぞ「待ってませんよ」」


被せる様にツッコミを入れる少年メカニック

容赦がないのう、もう少し年寄りを労わらんか。





そうして少し歩いているうち、目的地に着く。

こちらに着いてからまだ夜にはなっていないが、空気はひんやりとしている。


「千冬嬢ちゃん、参ったぞ」


店には誰もいない、タイミング悪く出払っているかの?

そこでヴィクトールは何かを感じ取ったようじゃ。


「裏に人の気配がある。店員だろう。呼んで来る、老兵殿」


そうして早足で裏に行き、Barの車輌のドアを開けた。


「失礼する!この店の店員はいるか?」

「「「…………………………」」」

「きゃーー」「(睨み付ける)」「みゃ?」


着替え中だった秋音、千冬、草野の面々。

それぞれ三者(?)三葉の反応。

顔から赤い液体を吹き出し倒れるヴィクトール。

阿鼻叫喚の空間が発生した。



― 千冬視点 ―



しばらくして落ち着き、ヴィクトールは改めて謝った。


「すまなかった、何でもするから許してくれ」

「驚いたけどもういいですよ、ヴィクトールさん。その代わり、たくさん注文してくださいね♪」


恐縮しているヴィクトールに明るく声をかける秋音姉さん。

お姉さんとしてしっかりしなきゃとでも思っているのだろう。


「さて、エールじゃ!千冬嬢ちゃん。ヴィクトール殿もそれでいいかの?」


空気を変えるように注文をする老兵。

それに応えるヴィクトール。


「うむ、それで頼む。メカニック君、娘さんはどうする?」

「私はお茶を頂きます。秋音さんの淹れる紅茶は美味しいと伺っていますので」

「僕はジュースを。今日のフレッシュジュースでいいものはありますか?千冬さん」


少し考えてから答える。

珍しいものも提案した方がいいだろう。


「そうですね、良いのはオレンジですが…変わったところだとグァバ、クラマト、ライチがありますね」

「グァバってどんな感じですか?名前しか分からなくて」

「さっぱり・すっきりした風味で飲みやすいと思います。南国の特産品ですね」

「じゃあ僕はそれにします」

「皆様、承りました。秋音姉さん、紅茶をお願いします。草野くーはこれを持って行ってあげて」

「はーい」「みゃ、わかったよ、千冬おねーちゃん」


ドライフルーツと塩味クッキー盛り合わせの皿を草野に渡し、飲み物の準備を始める私。

作業をしながら、老兵の話に耳を傾けた。


「で……だ、千冬嬢ちゃん。ことの話をしようじゃないか」


今までの流れを話していく老兵。

なるほど、そういう展開ね。何転もし過ぎだろう。

事実は小説より奇なり、とはよく言ったものだ。


「嬢ちゃん方も飲め飲め。今日は儂の奢りじゃ。ヴィクトール殿も遠慮するなよ」

「頂きましょう。あ、秋音姉さんは程々で」

「なんでそうなるのよ~」

「みゃ!ありがとうございます、老兵さん(おじいちゃん)

「老兵殿、僕も遠慮せずに頂こう!」


そうして賑わい、夜が更けていく……。

これでこの話については終わりとなります。

神楽坂さんキャラをお借りさせて頂きまして有難う御座いました。


次話はプロットが出来ていませんので、投稿が遅くなるかもしれません。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ