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ShotBar 13th door 千冬の業務日誌  作者: 夜叉騎士
15/27

【15杯目】機甲騎士団⑦

千冬視点に戻ります。

段々と核心に触れて行きます。

― 千冬視点 ―


昼に夜にとお仕事は大変ですねっと。

ああ……つら。


「姐さんちょっといいですかい?」


一見、チンピラ風の男が背中越しに話しかけて来た。

ああ、こいつは問題ない。うちの団の子飼いの一人だ。


「『姐さん』はやめろって言ったじゃないか。まあ、いい。で、何だ?」

「きな臭い情報が回って来たんで、共有にと。例の命令ですがね。

機甲騎士団のとある戦車部隊の乗務員達が歩哨やらされたっていう話があってですね」


なんだ?そりゃあ。


「はぁ?普段のお仕事とまったく見当違いのことをやらされたってのかい?」

「そうです。勿論、上手く行く筈がない。で、当然の様に全滅したようで」

「上層部は何を考えて貴重な人材を?」

「どうも陰謀がらみってとこは噂の域を出ないですがね。機甲騎士団の地位を下げようと。

そんな動きがあるようでっせ」

「その噂、詳しく調べられるかい?私も当たってはみるが」

「うーーん、やることはやりますよ。難しいでしょうがね」


ふむ、これで話はお終いだな。

ニヘル団長・ジェレミアとは別方面であたってみるか。


「ありがとうよ。じゃあ、言っておくから秋音姉さんの飯食ってけよ」

「こちらこそ、ありがてぇ。そいじゃ、失礼しますわ」


ちゃんと受け取れよ。報酬を、な。




……さ、私も動くとしようか。

ん?あれは……おいおい、こっちに来るぞ。


「貴官ガ、雪宮千冬殿デアルカ?小官ハ、パンツァーロード、ト申ス」

「ええ、そうですよ、パンツァーロード閣下。私如き傭兵に何か用事でも?」

「貴官ニ会ワセタイ人物ガイル。時間ハアルカ?」

「伯爵様はこう仰ってられる。『イエス』か『はい』で答えよ!」

「黙レ、コレハ私用ダ」

「ハッ、失礼致しました」


うわあ、面倒くさっ。

………が、このタイミングで。この件しかないよねぇ。


「……承知致しました。今は時間があるので伺います。どちらに?」

「私ノ屋敷ダ。ツイテ来ルトイイ。コッチダ」



そうしてパンツァーロード閣下の屋敷に行くことになったんだ。

流石、伯爵の邸宅。大きいねぇ。


「お帰りなさいませ。メンテナンスは如何致しましょう?」

「マダイイ。ソレヨリ、アノ男ヲ私ノ自室マデ呼ンデキテクレ」

「承知致しました。一度、失礼致します」


出迎えした家宰と思われる老齢の男性が一礼し、去っていく。

続いてメイドのひとりがパンツァーロードと私に近づき、案内を買って出る。


「閣下、失礼致します。お客様を応接室に案内させて頂きたいのですが、

それでよろしいでしょうか?」

「ウム、了承シタ。オ前ノ考エ通リニシロ」

「…では、お客様。こちらにどうぞ」


無言で礼をし、案内に続いて行く。

少し振り返るとパンツァーロードは自室へ歩いていった。


「こちらになります」


ドアを開けて私に入室を促す。

案内を終えるとメイドは早々に退室していった。


……ふぅ、調度品もいいモノばっかりだな。

ちゃんとした応接室に通された様だし、まともな話が聞けるといいねぇ。


そして、十数分ぐらい待つとドアが開く音がした。


「待タセタナ、雪宮殿。コチラガ会ワセタカッタ人物ダ」


そこに居た人物は……。

登場人物が少ないので、誰かはすぐにわかるでしょう。

オチも。


何話で終わるんだろう……。

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