【11杯目】機甲騎士団③
前回の続きです。
今回はNPCを2名投入しました。
解釈違いがあったら、申し訳ございません。
うーーん、どうしようか。いざこざで名前知られてるしなぁ……。
……あ!?なんでこんなところを歩いているんだ?団長さん。
「千冬軍曹、何故こんなところにいる?答えよ!」
それを聞きたいのはこっちですよ、そっちはお偉いさんなんだし。
「いや、それはこっちの台詞ですよ、ニヘル団長……。
それにもう貴女の部下ではありませんよ、私は」
「そうだったな。すまない。で、何をしている?」
「見ての通り、店の準備ですよ。貴女は興味がないかもしれませんが」
「私が興味あるって言いそうだね……よう!おひさ」
ゴーグルをつけた女性。私と体型も似ている。
体型を言われると、お互いに『うっさいわ』という仲。
別部隊ではあったが、同職種のジェレミアだ。
「珍しいですね。お互いに関わり薄いだろうに……何かへまをやらかしたか?ジェレミア」
「うぐっ、そうと言えばそう。違うと言えば違うんだ」
「何なんだ?その曖昧な………珍しい」
「千冬、お前には関係が……いや、お前は国付き傭兵団の一員だったな。
丁度いい、聞こう。国から変な出動要請を受けなかったか?」
ああ……あったな、確かに。
面倒なことになりそうな案件だったから受けなかったけど。
「確かありました。国からの正規のルートの命令ではなかったので断りましたが」
「そうか…ならばいい。忘れろ、いいな」
「分かりました。ところでこちらにも聞きた「千冬!」」
言葉を遮られた。
あー駄目だ、これは聞いてくれないやつだ。
「こちらは正規軍。そちらは国付きとはいえ傭兵だ。
これ以上は……そうだな、後で兵舎に来い。逃げるんじゃないぞ」
おおっと、聞いてくれそうだね。
……行きたくないけど。
「これで失礼する。敢えてもう一度言うが、逃げるんじゃないぞ」
「ばははーい、千冬。今度は飲みに行くからねー」
嵐が去っていった。
でも情報を掴めそうなのは良いことだね。
………そう思っておこう。
結局、大した情報は得られなかった。
団長が端々のことまでわかる訳がないか。
とはいえ、機甲騎士団のメンバーに対する非正規の命令が関わっていそうだ。
その辺りを掘り下げてみるかね。
ああ、やっぱり面倒な案件だ、これ。
バーでの話を書いている余裕がないじゃないか。
上手くNPCの性格を表現出来たでしょうか?
それが一番怖い……。
あ、続きます。