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リベンジ・オブ・The・END  作者: 風凪漆黒
1章 終わり復讐
1/17

プロローグ

「俺はあいつを殺す。」

こう思ったのは10年前ぐらい。

当時7歳の時。


「雅也、誰よりも優しい子になるんだよ。」

親からは何回も言われた言葉だ。

あれが起きた時からだ。

俺の人生が・・・。

あの時はまだ7歳の時。

「ねね、ママ。見て!」

俺は小さい子が描くような絵を見せた。ライオンやパンダなどが描いてある絵だ。

「あら、上手ね。」

優しく甘やかしてもらった。

「あ、そうだ、夜ご飯を作らなきゃ。」

お母さんはそう言って台所に向かった。

「なら、僕もやる!」

そう言って、俺も台所に向かった。

その時はお母さんと一緒に包丁で野菜を切っていた。

「ピンポーン」

誰かが来た。

お母さんが、

「あなた出てくれない?」

と言い、お父さんが

「あー。分かった。」

と言った。

お父さんはリビングから離れると、玄関に向かった。

「どちら様で」

と声がいきなり途切れると、バタンと音が聞こえてきた。

「あら、なにかしら。雅也ちょっと待ってね。」

お母さんも玄関の方に行った。

俺はキッチンで1人になると、バタンとまた音が聞こえてきた。

俺は様子をうかがいに玄関に向かうとそこには、血だらけで包丁が刺さった状態でお父さんとお母さんが倒れていた。

俺はパニックになっていた。

え?どういうこと?

俺の脳内は混乱していた。

とりあえず何かしなきゃ。

俺は考えた。

あ、さっき使ってた包丁。

そう思った俺は台所にあった包丁を思い出し、急いで取りに行った。

俺は迷いなく親を殺した奴を殺しに行った。

まず1人。

そして1人。

最後の1人は逃げてしまった。どうやら武器を持っていないようだ。

俺はすぐに親の体を揺さぶった。

「ねえ、お母さん、お父さん起きて。」

俺は泣きながら。

「ねえてば!起きて!」


しばらくして、泣き声が聞こえて心配してくれたであろう近所の人、男が1人来た。

「おい、君どうした。」

男が近寄ると、

「大丈夫か・・・。」

男は言葉がでなくなった。

「・・・すぐに救急車。」

男は少しショックをうけていたのか、黙っていたが、血だらけになったのを見てすぐに救急車を要請した。

数分後、救急車は到着。

親は救急車に乗せられ、俺も救急車に乗って、病院に向かった。

病院に着いてからは親は手術室にすぐに入れられ、俺は手術室の外で手術が終わるのを待っていた。

数時間後。

手術室から医師が出てきた。

その医師からは、

「残念ながら、あなたの親は・・・。」

と言われた。

俺はすぐに理解できた。親が死んだことを。

そして、俺は誓った。

あいつを殺す。なにがあっても殺す。逃げた奴を。



病院から出た俺はあてもなくただ歩いていると、

「君もそうなのか。」

突然前から声がした。

俺は前を見ると、中学生ぐらいの背であろう人が喋りかけてきた。

「安心して、僕も君と同じ。」

「同じ・・・?」

「うん。」

そして、また1人、今度は大人の人が出てきた。

「おう、少年。」

その人は男でひげを生やした、ぱっとみ40歳ぐらいの歳の人だ。

「少年来ないか?終わりの復讐へ。」

「終わりの復讐?」

俺は男の人に聞いた。

「終わりの復讐ってのは少年と同じ思いをした人が集まり、復讐をするという集まりだ。みんな親を殺されたからな。」

「・・・」

「どうだ?入らないか?」

「入る。」

俺はこの時行くあてもなかったからすぐに返答した。

「それじゃあ行くぞ。」

「どこに?」

「俺らの拠点だ。」

そう言うと、拠点に向かって歩き始めた。


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