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左翼軍団の戦い

「敵を倒す事よりまずは防御を優先、とにかく戦線の崩壊だけは防ぐんだ!」


 エレオノール軍、左翼軍団。軍団長たるオスカーの代わりに、副軍団長ガレスが指揮を取り防御戦闘を行う。しかし…、


(正直な所…俺の指揮じゃまったく相手にならない…!)


 なんとか戦線の崩壊だけは防いでいるが、ヒューゴの指揮能力の前に完全に押されている。エレオノール軍の中ではエレオノールや聖騎士(パラディン)に次ぐ能力を持つガレスだったが、それでもヒューゴとの力の差は明らかだった。


「ガレス軍団長代理!最前線で指揮を取っていたブルーノ軍団長が…ひ、ヒューゴ・トラケウの攻撃の前に倒れました。生死は不明…少なくとも重体です!」


「ぐっ…」


 歯噛みするガレス。彼にとってブルーノは、共にグロスモント隊を支えてきた長年の戦友だ。しかし、今のガレスにはブルーノの身を案じる事すら許されない。それよりも、指揮官としての努め…ブルーノの抜けた穴を埋め、隊列を立て直す事を優先させなければ。


 しかし、ブルーノの抜けた穴は決して小さくはない。果たしてそれを埋める事が可能だろうか…と考えたその時、


「ごめん、待たせた」


「ラヴァル卿…!」


 ガレスが振り向いたその先、そこにいたのは聖騎士(パラディン)序列第五位、ウルフヘレ・ラヴァルだった。


「後方に防御陣形を築いた。これなら、ヒューゴ・トラケウもそう簡単には突破できないはずだよ」

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