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急転12

「騎馬隊、出陣する!」


 エレオノール隊の号令で、ヒューゴ・トラケウとの決戦に向け騎馬隊が動き出す。その数、10万。一大軍団と言えるが、それでもヒューゴを必ず討つ事が出来るとは限らない。そして、もしヒューゴを討つ事に失敗すれば…エレオノール軍の敗北が決定する。


 何しろ、中央から10万もの軍団を左翼軍団方面へ向かわせる事になるのだ。その分、中央が手薄になる。敵もそれを見逃しはしないだろう。


(ネヴィル卿、ボゥホート部隊長…そして、中央軍を担当する兵のみんな…辛い戦場を任せる事になってしまって、すまない)


 エレオノールは心の中で彼らに謝罪する。数が大きく減った中央軍は、過酷な戦いを強いられる事になるだろう。しかし…それはエレオノール達も同じ事だ。彼女達は、これからヒューゴ・トラケウという名実ともに最強の男と戦う事となる。『聖王国最強』カムランや、『世界最強』ヴォルフラムすら超える…世界の理を逸脱した人物と。


(私がヒューゴ・トラケウに勝てるかどうかは分からない。だが、私の命を引き換えにしてでも…あの男を、止めなければならない)


 この戦いの勝利のために…守るべきもののために、決意を固めるエレオノール。その横を進む少年は、彼女のその想いをひしひしと感じ取っていた。そして、彼は彼で決意を固める。


(僕達は、勝つ。そして…絶対に、エレナは死なせない)

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