表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

968/1118

急転2

 ヒューゴは最初からミュルグレスの帰還など待ってはいなかった。彼が勝利のために選んだ手段…それは、自らの手でエレオノール軍最強の武人、オスカーを討ち取る事。この戦術のリスクの高さは誰の目にも明らかだ。何しろヒューゴ・トラケウという人物こそがヒューゴ軍の要。彼が死ねばヒューゴ軍は瓦解する。そして、例えヒューゴであろうとオスカーを相手にすれば万が一という事があり得る。


 しかし、それでもヒューゴはオスカーとの戦いを選択した。


(ツバキ・ニイミに勝つには――それだけのリスクを背負う必要がある)


 それが理由だ。


 兵力的優位。ミュルグレスの帰還。そして、自身の圧倒的な能力。そういった有利な要素を加味しても尚、ヒューゴは椿に必ず勝てるとは思っていなかった。彼は、誰よりもツバキ・ニイミという人物の事を評価していた。今まで数々の窮地を乗り越えてきた少年を…誰よりも、敵として脅威に感じていた。勝つために手段は選ばない。


 わざと取り乱して怒って見せたのも、この状況を作るための布石だ。綺麗な勝ち方など望んでいない。名誉も必要ない。ただ、勝てればそれでいい。


(ツバキ・ニイミ…私は、君の思い描く勝利の形を全力で叩き潰す)


 ヒューゴ・トラケウはオスカーに向かって渾身の一撃を振り下ろした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ