表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

962/1118

最終戦開始33

「ヨハンネスを追う必要がありますか?」


 ミュルグレスの後ろに続くランスロが疑問を投げかけた。


「ヨハンネスは愚物…その行動は読みやすい。とはいえ、追いかけて始末するには時間がかかります」


 こういった場合、追いかける側よりも逃げる側の方が遥かに有利である事をランスロは熟知していた。何しろ、逃げる側には無数の選択肢があり追う側はその無数の選択肢の中から正解を見つけなければならない。無論、時間をかければいつかは見つける事ができるだろう。しかし、今はその時間が惜しい。


「ヨハンネス・フォン・リーゼンバッハは、この世で唯一のものを持っています」


 ミュルグレスは静かに答える。ランスロは、その言葉だけで彼の上官が何を言いたいのかを察する事ができた。


「聖王国王家の血筋…ですか」


「その通りです、ランスロ。ヨハンネス王太子がいかほどの愚物であっても…彼の血筋は、やはり聖王国の人間を惹きつける。王太子が生きている限り、聖王国残党軍が息を吹き返す可能性があります」


 ミュルグレスは聖王国残党軍を蹴散らしたが、殲滅してはいない。その多くは散り散りになり逃げ惑っている状況だ。ミュルグレスがこの戦場を離れた後にヨハンネスが号令をかければ、聖王国残党軍は再び士気を盛り返す危険性がある。


「しかし、ヨハンネス王太子さえ殺しておけば…聖王国残党軍は象徴を失い完全に瓦解します。例え回り道に見えたあったとしても、ヨハンネス王太子はここで始末しておくべきです」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ