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最終決戦2

 聖王国内最大級の平原、ウィザリシュ。 もし鳥の視点に立ちそこを見下ろせば、青々とした草地が海のように広がっている事が見て取れるだろう。その東部には深緑の危機が生い茂る小さな森が存在しているが、それ以外は全てなだらかな丘陵か平地。大軍を展開するにはこれ以上相応しい場所はないと思われた。


 エレオノールは50万の大軍を率いてこの決戦地北部に到着した。だが、その一方で南には雲霞の如き大軍が見て取れる。ヒューゴ率いる100万の軍勢だ。


「凄い数…っすね」


 エマが驚嘆の声を上げた。まだヒューゴ軍とエレオノール軍の距離はかなり離れている。普通なら敵軍を視認する事も出来ない距離だ。だが、すでに黒々とした海のような敵の軍勢がはっきりと見て取れる。それだけ相手が大軍団を揃えてきているという事だ。


「確かに数では相手の方が上だ…けれど、戦いは数だけで決まる訳ではないよ、エマ。こちらには君を始めとして頼りになる指揮官、兵が沢山いる」


「うん、そうだね。それに…ヒューゴ軍には1つ、大きな弱点があると僕は思うんだ」


 エレオノールの言葉に頷く椿。エマはその言葉を聞き、少年の顔を覗き込む。


「弱点、っすか?」


「弱点って言うより、特性…かな。それを上手く利用すれば、僕らにも十分勝機はあるはずだよ」

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