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第三勢力10

 聖王国残党軍がヨハンネス軍と名称を改めてヒューゴ軍と戦う事を表明した――その情報が椿達の元に届くのにそれほど時間はかからなかった。


「はあー…あの王太子、予想外の事をするっすねえ…」


 呆れ顔でそんな感想を漏らしたのはエマだ。


「確か、聖王国のヨハンネス王太子といやあ一年前にロンシエ平原でヒューゴ・トラケウにボロ負けした時の最高司令官でしたよね。自分が鼠で、相手が(ドラゴン)だって事に気付かないのかねえ」


 と、肩をすくめたのはズメイだ。


「しかし、一応は我々の味方という事になります。良い情報である事には間違いないかと」


「そうだな、あの王太子はいけすかないが…バカでも使い方次第では役に立つ事もある。本当に…いけすかねえがな」


 渋々ながらホフマンの言葉に頷くリヒター。気楽に生きる事を信条としている彼が、こんな風に他人を毛嫌いするのは珍しい事だった。それだけヨハンネスという人物には思う所があるのだろう。

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