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皇帝就任2

 エレオノール皇帝就任の儀式は速やかに行われた。なにしろ、これからヒューゴとの一大決戦が行われるのである。儀式に時間をかけている余裕はない。しかし、エレオノールの皇帝就任という報は各方面に大きな衝撃を与えた。


 元々、エレオノールは極めて評判の良い指揮官だった。部下を慈しみ、敵と対峙する場合も礼節を忘れない。そして、ロンシエ平原の包囲網突破、ヌガザ城砦の防衛成功、巨大要塞(フルングニル)陥落、アイヒホルン配下の槍騎士長撃破に、帝国の上将軍(ハイ・ジェネラル)たるエルヴィン・グリュックスに対する勝利。


 この一年間におけるエレオノールの活躍は神がかっていると言って良い。戦乙女(ワルキューレ)という渾名も決して大袈裟なものではなかった。そんな彼女が皇帝へ就任したのである、今まではヒューゴ陣営有利と見ていた者達の中にも、


(ひょっとしてアンスバッハ殿ならばヒューゴ・トラケウとも互角以上に渡り合えるのではないか)


 という思いが芽生えていた。

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