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最後の敵14

 場面は北統王国統治軍へ戻る。すでに日は落ちかけ、建物の外は暗くなりかけていた。


「もう夜ね。長々と会議するなんて、私も大嫌いなんだけど…でも、もう少し付き合ってちょうだい」


 エステルの発言に一同は頷く。長時間続く作戦会議だったが、疲れを見せている者はいない。それは彼らが普段戦いで鍛え抜かれているという事もあるが、何よりも世界の今後を左右する事となる会議内容である。疲れたなどと言っていられない。


「それじゃあ、今後の方針を決めるとしましょうか。と言っても、みんなの意見はすでにほとんど固まっているでしょうけれど」


「打倒、ヒューゴだな」


「ええ……そうね」


「自分としても異論はないかな」


 カイ、イゾルデ、ウルフヘレがヒューゴとの戦闘を望む声を上げる。実際にヒューゴ・トラケウが世界を滅ぼそうとしているというのであれば、それ以外の選択肢はないだろう。


「私も、ヒューゴ・トラケウは…何としても倒さなければならない相手だと思います。ですが…ヒューゴ・トラケウは強い」


「ああ。アンスバッハ殿の言う通り、ヒューゴ・トラケウは強い。おそらく『世界最強』ヴォルフラムよりも」


 エレオノールの言葉に同意するオスカー。


「はい、そしてヒューゴ陣営にいる者達…ミュルグレス・レイやフェルマー・シャルンホストといった面々もやっかいです。勝つためには、敵を上回る作戦を立てなければなりません」


 ミュルグレスにシャルンホスト。この2人は真意を隠し続けヒューゴと共に二国同時クーデターを成し遂げた。作戦立案能力という点で、この2人は世界でもトップクラスの実力者と言っていいだろう。だが…作戦立案を得意とする者なら、こちらの陣営にもいる。


「そうね。面倒な敵だと思うわ。でも…私達には、相手を上回る一手を打つ事が出来る。私達にしか打てない一手が」


 そう言って、エステル・ラグランジュはニヤリと笑った。

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