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限界突破能力があるのでこの世界の支配者になって全てを破壊する事にします4

 ロンシエ平原で包囲網を破った部隊を調査させた所、エレオノール・フォン・アンスバッハ率いる百騎隊だという。エレオノール・フォン・アンスバッハ――その存在は、以前から気にかけていた。何しろ、かつて世界を統治した皇帝の末裔だという。指揮官として優秀だという情報も得ている。だが、いくら優秀であろうとたった百騎であの包囲は破れない。何か他の要因があるはずだ。そう考え調査せると、ツバキ・ニイミという少年がアンスバッハ隊に加わったのだという。


 ツバキ・ニイミ――まさか、私と同じ異世界転移者か?


 彼と初めて話をしたのはヌガザ城砦で行われた会談の合間だった。聡明さを感じさせる少年だ。私は心の奥で、彼に大いなる期待を抱いた。


 無論、この少年が絶対にヴォルフラムに勝てるなどと確信した訳ではない。だが、ロンシエ平原の包囲網突破に始まり、ヌガザ城砦防衛、巨大要塞(フルングニル)陥落、北統王国への進撃、対アイヒホルン戦と常に彼は大きな活躍をした。そして、ヴォルフラム戦――彼は、成し遂げた。世界最強と呼ばれる男の撃破を。


 素晴らしい!ああ、なんと素晴らしい事だろう!君は、他の誰もが成し得なかった事を成し遂げた!心から君に賞賛の言葉を送ろう。


 ――だが、もう用済みだ。君は…いや、君を含めた北統王国統治軍は私に残った最後の敵だ。もはや力を温存しておく必要もない。準備が整い次第、全力で叩き潰させてもらおう。

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