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聖都再訪4

「あ…ぶ、分隊長」


 若い兵士は中年兵士を振り向いて弁解を述べる。


「別にサボってた訳じゃありませんよ。この子達が道に迷ってるってんで、案内してあげようかと…」


「余計な事はするな」


 中年兵士は若い兵士を睨みつけながら言った。


「お前の任務は何だ?」


「は、はい…異常がないか確認するための巡回です」


「そうだ。貴族達がおかしな動きをしないよう貴族地区を巡回して回るのが俺達の任務だ。子供の相手をする事じゃない」


「もちろんそれは承知しています。でも、ちょっと道案内するくらい…」


「俺達はもう今までの聖王国軍じゃないんだ。命令違反で処罰された兵はお前も見ているだろう」


(命令違反?処罰…?)


 中年兵士の言葉に、椿は内心で眉をひそめる。


「下手をすればお前も処罰されるぞ」


「え?そんな、ちょっと子供を案内したくらいで…」


「例え少しでも命令から逸脱した行動は許さない。それがミュルグレス・レイ閣下の方針だ。分かったら、さっさと持ち場に戻れ」


 それだけ告げると、中年兵士は背を向けて去っていった。

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