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北統王国統治19

「なんにしても……」


 と、イゾルデが逸れかけた話を元に戻すために口を開く。


「エレオノールさんと……軍師ツバキさんが担当している人材登用は……とても順調だと聞いているわ……」


 先日登用した元下級官吏のオットーをはじめ、エレオノールと椿は数多くの人材の登用に成功している。その人材の内容は商人、職人、軍人…とさまざまだ。彼らは、能力と正義感があり…そしてそれ故に、北統国王統治時代に不遇な扱いを受けていた者が多い。


「人材は国の宝だ。能力があり、やる気のある者が正しいポストに就くというのはこの上なく望ましい事だ」


 オスカーが微笑んだ。


 人材の登用というのは、最も重要な仕事のひとつだろう。人材とは国の財務、技術、軍事力…あらゆるものを支える基盤だ。そしてその登用を任せる事が出来るエレオノールと椿という存在は、北統王国統治にとってかけがえのないものだった。


「グロスモント卿が武力を示し、統治のための『カリスマ』を。アンスバッハ殿とツバキ君が『人材』を。自分とファストルフ卿がエステル殿と連携して『政治・経済』を。ネヴィル卿が『治安維持』を――中々上手く回ってる感じだね」


 ウルフヘレが、今回の議題についてそうまとめた。この場にいる者全員がその意見に賛同の表情を浮かべ、会議は終わりかと思われたその時――。


「オレから提案がある。聞いてくれ」


 とカイが立ち上がった。

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