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北統王国統治17

「あなたが皆の話題に上っているのは……何も、北統王国に限った話じゃないわ……」


 とイゾルデ。


「エステルさんからの情報では聖王国でも話題になっているみたいだし……おそらく、帝国でもあなたの名は知れ渡っているでしょうね……」


「ま、急に有名人になったなんて言われても実感ないかも知れないけどさ、自分の知名度ってのは自覚しておいた方がいいと思うよ」


「まあ、オレは一目見た時からツバキは凄い事を成し遂げる男だと信じていたがな。ようやく世の中が付いて来たという事だ」


 そう言って、なぜか自慢げに胸を張るカイ。


「ヴォルフラム大将軍フィシュタル・ジェネラルを倒したという事実を抜きにしても、ツバキは私達にとってかけがえのない存在です」


 今まで他人の意見を傾聴していたエレオノールが口を開いた。


「現在、私はツバキと共に人材登用を行っていますが…人物を見抜く眼力、登用した人材をどこで活かすかという配慮。いずれも、私などよりずっと優れています」

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