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決着8

「くっ…追え!」


 ジークフラムを乗せて逃げたす竜を追おうとする剣士隊。だが、レイアがそれを制した。


「待った、追わない方がいい」


「ですが隊長…!」


「追えばこちらも犠牲が出る。それに…下手に追撃して戦闘を行えば、また大規模な戦いが再開されるかもしれない…」


 現状、帝国軍は降伏の姿勢を見せている。だがジークフラムを追撃し戦闘が行えば、その戦いに触発されもう再び闘志を燃やし戦おうとする帝国兵が現われないとも限らない。


(やっかいな相手だ…本当は、仕留めておきたかったけど…)


「ま、今は…追わないのが…正解、だね」


 そう呟くと同時に、レイアは地面に倒れた。


「隊長!」


 駆け寄ってくる隊員にレイアは手を上げて微笑む。


「大丈夫、ちょっと疲れただけさ」


 この言葉は半分以上が強がりだった。ジークフラムの蹴りでレイアは大きなダメージを負っている。正直な所、息をするたびにズキズキと胸部が痛む。だが、痛みよりも深い感慨が彼女の心を埋め尽くしていた。


「まさか、本当に――あのヴォルフラムが率いる軍に勝ってしまうとはね…」

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