表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

742/1118

決着7

「ぐっ…クソがァ…!」


 右目の視力と右手の握力を失い、左腕は元よりない。こうなれば、もはや戦う事は不可能だ。だが――それは常人の話。


(腕が使えねェ?なら、脚で蹴りゃあいい。歯で噛み砕きゃあいい)


 ジークフラムの闘志は些かも衰えない。レイアもそれを察し、臨戦態勢は崩さなかった。だが、そこに一頭の竜が割って入る。


「ジークフラム隊長!」


 その竜に乗るは、特務竜兵隊副長マルガレーテ・セファロニア。


「引きましょう!」


「あァ!?」


「もう十分です!」


「馬鹿がァ!まだ決着は…」


「大丈夫です!一時的に引くだけです…ここから逆転する策があります!かの戦乙女(ワルキューレ)や少年軍師をも同時に倒す策です!ですので、どうか…!」


「逆転だァ…?」


 その言葉に、ジークフラムの顔色が変わる。


「そうか…なら、仕方ねェ…!」


 ジークフラムは差し出されたマルガレーテの手を掴んだ。否、正確に言うならば今の彼に握力はないため、マルガレーテに自らの手を掴ませた。そして、ひと飛びで竜の背に跨った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ