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「し、白旗です!」


 聖王国兵の一人が声を上げる。その声に釣られて目を向ければ、確かに白旗を掲げた帝国兵が聖王国第一軍に向かって接近していた。白旗とはすなわち――降伏の証だ。


 その時ちょうど、中央第二軍から来たエレオノールは椿の元に駆けつけていた。


「ツバキ!」


「エレナ…!」


 両者の視線が合うと、安堵の混じった声でお互いの名を呼び合った。


「エレナ…無事で良かった」


「君こそ、本当に無事で良かった」


 再開の浸りたい両名だったが、今は戦いの最中。互いに気持ちを切り替え、すぐさま戦略についての話に移る。


「今、白旗を持った帝国兵が来たと耳にしたが…」


「うん。帝国軍から降伏の使者が来たみたいだよ。今、ウルフヘレさんが対応してる」


「そうか…ならば私も使者の話を聞かせてもらおう」


「――俺も加えさせてもらっていいかな」


 横合いからかけられたその声に椿は視線を向ける。そこにいたのは、紅い髪の偉丈夫。


「オスカーさん…!」

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