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終盤戦61

「なあ、フェリクス。俺らは今まで常に勝ち続けてきたよな。だから、負け方を知らない」


 ヴォルフラム軍は常勝無敗。エーミールとフェリクスは敗戦というものを経験した事が無かったし、自分達が敗者の立場に立たされるなど思ってもみなかった。


「けどな…俺の見立てじゃここからの逆転は無理だな。犠牲を増やすだけだぜ」


「そ、そのような弱気な事を…!」


「なあ、フェリクス司令官代理」


 エーミールはフェリクスの顔を覗き込んだ。


「ヴォルフラム大将軍フィシュタル・ジェネラルが司令官代理に指名したのは、お前だ。――俺じゃなく、な。だから俺は、お前の決定に従う」


「…」


「お前が戦えって言うんなら…俺は戦う、嘘じゃない。勝てないって言ったのはあくまで俺の見立てだ。お前が勝てると信じるなら、俺は従うよ」


 フェリクスは現在二十二歳。対するエーミールは三十六歳。二人の年齢は一回り程も違う。だがエーミールはこの年若い同僚を、そして彼を総司令官代理に選んだヴォルフラムの決断を信じていた。


「私、は――」


 フェリクスが決断を下そうとしたその時、伝令兵の声が響いた。


「報告します!敵軍の司令官、エレオノール・フォン・アンスバッハ、オスカー・グロスモントがこの戦場に到着した模様!」


「くっ…」


 フェリクスは己の拳をぎゅっと握りしめる。


「――エーミール将軍…あなたの言う通りだ。逆転は不可能だろう。…降伏しよう」

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