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終盤戦60
「エーミール将軍、いったいどうしてここに…?」
「ひとまずユーウェインの奴は退けたから、報告がてらお前の様子を見に来た」
「そうですか…さすがはエーミール将軍」
エーミールの鎧には大きな破損は見当たらなかった。聖騎士筆頭の副長を相手にほぼ無傷とは、さすがは大十字と言うべきか。
「まあ、敵は体勢を立て直すために下がっただけだろうがな。…で、どうする」
「どうする、とは…?」
「まだ続けるか?…そろそろ降伏する頃合いだと、俺は思うんだがな」
「なっ…エーミール将軍!」
フェリクスはエーミール将軍に鋭い視線を向ける。そこに込められているのは…動揺と、僅かな怒り。
「ヴォルフラム大将軍の雪辱も果たさず…このまま、負けを認めろとおっしゃるつもりですか」
「ああ、俺はそう言ってるよ。総司令官代理」




