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中盤戦44

 カムラン率いる聖王国中央第一軍は、ヴォルフラムの元へ向けてひた走る。道中、弓兵による射撃など散発的な妨害はあったもののカムランとまともにやり合おうとする者はいなかった。半端な者が立ち塞がろうとしても、カムランの剣に一刀両断されるだけという事が分かっているからだろう。


「このままヴォルフラムとの決戦に――という事になりそうですね」


「ああ、そうだね」


 副官、ユーウェインの言葉にカムランは頷いた。


「僕がここまで来れたのはみんなのおかげだ」


 右翼および左翼を担当するオスカーにミュルグレス、重装歩兵部隊を突破したカイやサグラモール、そしてエルヴィン軍の相手をしているエレオノール達…さまざまな人物がカムランの脳裏に浮かぶ。万全の状態でヴォルフラムに挑めるのは彼ら、彼女らがいてこそだ。


「みんなの努力、みんなの想いを無駄にしないためにも…勝とう、ユーウェイン」


「はい!」


 カムラン軍の騎馬が速度を上げる。


 ミュルグレスとシャルンホストが睨み合いを続ける聖王国右翼軍は例外として、左翼軍、中央第二軍、中央第一軍それぞれの戦いが佳境を迎えようとしていた。

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