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中盤戦39

「あの女騎士じゃねェだと…?」


 ジークフラムの顔が怒りに歪みかける――が、ここで彼の脳裏に疑問が沸き上がる。では、エレオノール・フォン・アンスバッハはいったいどこにいるのか?


 聖王国中央第二軍の軍団長はエレオノールであるはず。ジークフラムに狙われるのを恐れて姿を隠しているのだとしても、あまりに隠れ続けている時間が長い。エレオノールは自ら陣頭に立ち敵軍に斬り込んでいくタイプの指揮官である。そんな彼女だからこそ、兵は沸き立ち士気も上がるのだ。


 しかし、今は姿を隠し続けている…これでは聖王国中央第二軍は本来の力を発揮できないのではないか。いったい聖王国軍の狙いは何か。


 もしジークフラムが深く考え込む性質の人間であればその答えに辿り着いたかもしれない。だが、違った。


「まァいい…」


 と獰猛な笑みを浮かべ、斧槍(ハルバード)を構え直す。


「あの女騎士の代わりにてめェをブッ殺してやるよォ!」


「できれば、それは御免被りたいね」


 こうしてレイア・リヒテナウアーとジークフラム・ガイセの戦闘が本格的に開始された。

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