表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

639/1118

中盤戦9

「総司令官カムラン殿から伝令!今こちらに迫りつつある敵軍についてはエレオノール軍に一任する、との事です!」


「承知した!」


 エレオノールは伝令の言葉に了解の旨を返す。元々、エルヴィン率いる中央第二軍はエレオノール軍が引き受ける予定だった。つまり、当初の予定通りという事だ。


 とはいえ、約6万の敵に対してエレオノール軍は3万5千。楽な戦いではない。


(しかし、私達の役割はあくまで敵を引き付ける事…勝利が目的ではない)


 結局の所、この戦いの焦点はカムランとヴォルフラム、果たしてどちらが勝つのか――どちらが討たれ、どちらが生き残るのか。その一点に集約されると言って良い。エレオノール軍の役割はカムランがヴォルフラムまで辿り着くための障害…エルヴィン軍を引き付け、足止めする事だ。


(もっとも、足止めさえすればいいなどという軽い心構えでどうにかなる相手ではない。倒すつもりで…命を賭けるつもりで戦わなければ)


「エレオノール軍に告ぐ!前方の敵に突撃を仕掛ける!騎馬隊は総員抜刀、突撃準備――!」


「突撃準備!」


 エレオノール配下の騎馬部隊長、ホフマンを始め各指揮官、兵士たちが命令を復唱する。


「行くよ、ツバキ」


「うん」


 エレオノールと椿は一度視線を交錯させ――その後に、二人同時に敵陣へ鋭い視線を向ける。


「――突撃!」


 エレオノールの号令により、エルヴィン率いる帝国中央第二軍へ騎馬隊の突撃が開始された。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ