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開戦17

 聖王国第一軍重装歩兵部隊2万、第二軍重装歩兵部隊1万5千…合計3万5千。対するは帝国軍第一、第二重装歩兵部隊…合計5万。両軍の距離はあと僅かという所にまで近付いてきていた。


「さて、いよいよ開戦かのう…いや、すでにバウテンと勇壮の聖騎士パラディン・オブ・カレッジの戦いは始まっておったか」


 帝国軍の本営でそう声を発したのは総大将、ヴォルフラム。


「どうれ、わしも出るとするか…」


「お、お待ちください!」


 帝国第一軍所属の将軍、まだ年若い青年フェリクスがヴォルフラムを制した。


「いきなり大将軍フィシュタル・ジェネラル閣下自ら前線に赴くというのは効率的ではあり得ません!ここはどっしりと構えていただくのが定石(セオリー)で…」


「ふん、分かっておるわ。戯れ言を申してみたまでよ。相変わらず真面目よな、フェリクス」


 からかうように鼻を鳴らし、フェリクスの背を軽く叩くヴォルフラム。もっとも、軽くとはいえ並外れた膂力を持つヴォルフラムに叩かれたフェリクスは「おぅふっ…」と咳き込んでしまったが。


 ヴォルフラムは世界最強の男――場合によっては最前線に出るという選択肢も十分にあり得たが、今はその時ではない。現状、兵力という点では帝国軍が勝っている。まずは後ろに控え様子見をするのが定石(セオリー)だ。


 もしここでヴォルフラムが突出して攻めた場合、それを『避けられて』しまう危険性がある。強敵であるヴォルフラムだけを避け、他の部隊のみに攻撃を加えるというやり方だ。万が一、そうなっても帝国軍に勝つ自信はあったが――やはり、ヴォルフラム・フォン・クレヴィングという人物を有効に活用するにはまずは後ろに控えていてもらう…というの最良だった。


「効率、定石(セオリー)か…」


 ヴォルフラムは小さく呟く。


「まあ、まずはお主らの戦いを見せてもらうとするか。聖王国軍よ」

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