表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

583/1118

戦地へ13

「正直、私はアンスバッハ殿が噂通りの実力の持ち主なのか大いに疑問だな…。確かにエレオノール隊の功績には目を見張るものがあるが、ヌガザ城砦にはあのウィル・ユンカースが。巨大要塞(フルングニル)攻略時にはグロスモント卿も実力を認めるエステル殿が。そして先のアイヒホルン戦では聖騎士(パラディン)であるオスカー殿自身がいた」


「つまり、アンスバッハ殿自身の実力じゃなくて一緒に戦った人たちが優秀だから功績を挙げられた…そう言いたい訳かな?」


「ああ」


 ガレスの問いにユーウェインは頷く。


「少なくとも、ミュルグレス殿やオスカー殿と同列に並び副司令官を務めるべき人物ではない…のではないかと、私は思っている」


「でも、君の隊長…カムラン・フォン・レオンハルト卿が決めた事だろう?」


「まあ、そうだが…」


 少し渋い表情になるユーウェイン。そこでガレスは察した。カムランが決めたからこそ、ユーウェインには納得しがたいものがあるのだろう。誰よりもカムランを知る副長の彼ゆえに、生半可な人物(少なくともユーウェインはそう考えている)がカムランに認められたという事実が納得できないという事だ。


「うん、まあユーウェインの懸念も分からないじゃないよ。聖騎士(パラディン)上位三名と並ぶ実力があるのかどうか疑問に思うのは当然だと思う。でも、アンスバッハ殿と肩を並べて戦ったら分かるはず。あの人と…あの隊の部隊長達、そして軍師殿がどれ程の人物なのかを」


「随分と肩を持つな」


「うん、だって俺は共に戦って知ってるからね。実力と人となりを」


「…分かったよ、ガレス。君がそこまで言うならその実力とやらを確かめさせてもらおう。次の決戦でな」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ