表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

582/1118

戦地へ12

 聖騎士(パラディン)の中でも別格とされる正義の聖騎士パラディン・オブ・ジャスティス、カムラン・フォン・レオンハルト。その副長だけあって、ユーウェインの能力は破格だ。それこそ、自らが隊長として万単位の兵を率いていたとしてもおかしくはない。そしてその秀麗な容姿も衆目の視線を集める所だった。


 男性にしては長い腰まである金色の髪、ノミで削ったように堀の深い顔立ち。隊長であるカムランと並ぶその姿は、天上を描いた名画を思わせる。


「さすがだね、ユーウェイン」


 端正な顔立ち、であるがゆえに近寄りがたい雰囲気すら放つユーウェインだったが、そんな彼に対して気さくに声をかける者があった。彼は声の方へを顔を向けて答えた。


「君の戦いぶりもさすがだったよ、ガレス」


 ユーウェインの視線の先にいたのは人の良さそうな茶髪の青年。グロスモント隊副長、ガレスだった。彼らは昔馴染み、なおかつ同い年という縁もあり仲が良かった。


「いや、ユーウェインには及ばないよ。ますます戦い方にキレが増してきたみたいだ。これは、噂通り次に聖騎士(パラディン)に任命されるのはユーウェインで決まりかな」


「いや、私など聖騎士(パラディン)の器ではないさ…あの方達にはまだまだ及ばない」


「相変わらず謙遜するね、ユーウェインは。でも…うん、確かに俺たちはまだまだだ。聖騎士(パラディン)候補って言うなら、アンスバッハ殿だっているしね」


「アンスバッハ…エレオノール・フォン・アンスバッハ殿…か」


 呟くようにそう言うと共に、ユーウェインの表情が僅かに険しくなった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ