聖騎士集結24
「僕が…レイアさんと立ち合い、ですか…?」
「ああそうさ。せっかくここまでついて来たんだ、ひとつお手合わせ願うよ」
椿は戸惑った。しかし、それも一瞬の事だ。
「はい、お願いします…!」
そう言って、レイアに差し出された剣を手に取った。
そしてレイアと立ち合う。その結果は――。
数分後。肩で息をしながら地面に膝を突く椿の姿があった。
あのエレオノールに実力で勝る相手。予想していた事だったが、椿の攻撃はレイアにかすりすらしなかった。だが、
「うん、なかなかいい動きだったね。ツバキ少年」
とレイアは椿を褒めた。
「いえ…自分の実力の無さを思い知らされました」
「そんな事はないよ。君の動きは素晴らしい――と言っても、君は真面目そうだからね。私がお世辞を言っているとでも思っているだろう」
レイアは椿に歩み寄ると、少年の顔を覗き込んだ。
「君のいい所…それは特にその瞳だ。実力で敵わない私を前にしても諦めない。そして、私の一挙手一投足から何かを学ぼうとする――。君には、カムランやエレオノールにすら無い何かがある。立ち合ってみて確信した。きっと、君は強くなるよ」
そう言ってレイアはにこりと微笑んだ。
「どうか、この先もエレオノールの事を支えて欲しい」




