表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

518/1118

聖騎士集結

「ふう…寒いなあ…」


 朝。天幕から出ると同時に、椿は外の大気の冷たさに身震いする。


(でも、肋骨の痛みは…かなり引いてきたみたいだ)


 アイヒホルン軍との決戦からすでに三週間が経過していた。椿の負傷はほぼ完治しつつある。


「おはようございます、ツバキさん」


 そう声をかけられ振り向けば、優し気な顔立ちをした少女の姿。エレオノール隊救護分隊長、カトリーヌ・ロランだ。


「おはようございます」


 椿も挨拶を返す。


「負傷した部位の痛みはどうですか?」


「はい、かなり引いてきました。もうほとんど痛みは感じません」


「…本当ですか?」


 椿の顔をじっと覗き込むロラン。


「心配させまいとして嘘ついてるんじゃないですか?」


「ほ、本当ですよ…!」


「エレオノール隊長に誓えますか?」


「は、はい…エレナに誓って」


「ふふ、それなら信じましょう」


 にっこりと微笑むロラン。


「次の戦いでは怪我しないでくださいね。…なんて、軽々しく約束できないでしょうけど」


 ロランも、前線に出る人間が『絶対に負傷をしない』などという事はあり得ないと分かっている。戦う以上、一定の確率で負傷してしまうのは避けられない。


「でも…出来るだけ自分の体を大事にするように…ね」


「はい、肝に銘じて置きます。それに…次の戦いでは、頼りになる方達が参戦してくれますから…」


聖騎士七騎(セプト・パラディン)、ですね。確か、今日全員到着されるんでしたよね」


「はい」


 頷きつつ、椿はまだ見ぬ聖騎士(パラディン)達に思いをはせる。いったい、どのような人物達だろうか…と。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] ツバキの肋骨の痛みがマシになったようで良かった。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ