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「当然、進軍だ。それしかない」


 カイが地図に目を落としながら言った。


「オレ達の敵は帝国や北統王国だけじゃない」


「と、言いますと?」


 ガレスが問いかける。


「…聖王国上層部だ」


 ため息混じりにカイは答えた。


「聖王国上層部の門閥貴族共は、オレ達聖騎士(パラディン)が大きな武功を上げる事を喜んじゃいない。自分たちの地位が脅かされると思っているからな。いや…そういう点では、オレ達聖騎士(パラディン)以上に警戒されているのはアンスバッハ殿か…」


(ん…?)


 カイの言葉に、椿は違和感を覚える。


(エレナが警戒されてる?)


「なんにしても、ここで時間を過ごしている間に代わりの総司令官が派遣されるなんて事になったら最悪だ。…例えば、王太子とかな」


「うっ…それは…」


「…ヤバいな」


 そんな言葉を漏らしたのはエマとリヒターだ。他の人物も口にはしないまでも、同じような気持ちであっただろう。


「つまり、聖都が余計な事をする前に進軍し、北統王国王都を奪取する。それが最善の策だ。――と、オレは思う」


 そこまで言って、カイは椿の方へ視線を向けた。

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― 新着の感想 ―
[良い点] そっか!冬越しには無能上司襲来のデメリットもあったか!我々読者にとっては、手柄問題なんて論外!…ですから、考えてませんでしたよ! [気になる点] …いやーもうオスカー殿がいるから、無能を送…
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