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決戦76

 帝国軍に来い――そんなユルゲンの言葉に、エレオノールは一片の迷いなく答える。


「断る」


 その言葉にユルゲンは顔をしかめた。


「何故だ?聖王国の貴族は腐り切っていると聞く。そんな中にあってお前のような存在は貴重だ。アイヒホルン閣下の元に来ればお前の血統と能力に見合った地位を…」


「私はそんなものには興味はない」


 エレオノールは改めて剣を構えた。ユルゲンもまた、双槍ダブルランスを構え直す。


「では、何のために戦う」


 その問いに答えるエレオノールの脳裏に浮かぶのは…ツバキの、エマの、ホフマンの…エレオノール隊の。そして、今まで関わってきた人々の姿。


「仲間のため。守るべき者のため。そのために、私は戦っている」


「まさかとは思うが…その仲間というのは平民ではないだろうな?」


「私は、平民、貴族などというくくりで親しい者を選んだりはしない」


「そうか。少しは見所があるかと思ったが――俺の見当違いだったな」


 ユルゲンは、右手に持った馬上槍ランスの切先をエレオノールに向けた。


精鋭槍騎士スペツィエル・シュピアリター三番隊隊長、ユルゲン・バイルシュミット――参る!」


「グロスモント隊所属、エレオノール・フォン・アンスバッハ――参る!」


 今度こそ決着の時。必勝の決意を胸に抱き、ユルゲンへ向けて全力で騎馬を走らせたエレオノールだったが――。


「あ、あ…アンスバッハだと…!?」


 ユルゲンは、顔面を蒼白にさせその全身をわなわなと震わせていた。

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