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決戦33
「俺の投槍を…!」
必殺の一撃を回避された事で、ロルフの胸に闘志が宿る。
「いいぜ…直接ぶちのめしてやらあ!」
何もロルフは投槍の腕前だけで今の地位に上り詰めた訳ではない。接近戦での実力も他の槍騎士長には劣るものではなかった。馬を走らせ、椿に向かって駆け出した。
槍騎士長だけあって、ロルフの乗る馬は一級の駿馬。周囲の兵士の間を駆け抜け、すぐさま椿の傍まで迫る。だが、ロルフと椿の間に割って入る者があった。
「ここは通させません…!」
槍を構えた黒髪の女性。重装歩兵部隊長のボゥだ。
「ボゥさん…どうして…?」
椿が問う。
「リヒター殿にこちらへ援護に向かうよう言われましてな。正面、左翼、右翼と…今回は色々忙しいでありますな!」
「ああ!?」
ロルフが顔を歪めた。
「雑魚が!邪魔すんじゃねえ!」
槍を構え、ボゥへ向かって突進する。。
槍騎士長と重装歩兵部隊長。両者の槍がぶつかった。




