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決戦19

「すぐさま前方の重装歩兵部隊の数を把握しろ」


「はっ!」


 ディルクは配下の槍騎士に指示を下す。その騎士はすぐさまディルクの元へと戻り、


「およそ3千と思われます!」


 と報告した。


「3千か…思い切った事をする」


 ディルクは呟いた。重装歩兵の総数はおそらく5千。そのうち3千を割いたとすれば、前方には2千しか残らない。つまり、前方の北統王国軍よりもディルク率いる槍騎士をそれだけ脅威と感じているという事だ。そしてその判断は間違っていない。


(最善の判断と言える。だが、それでも…貴様らの手に勝利が転がり込む事はない)


 例え最善手を尽くそうとも勝てぬ事がある。それが戦争というものだ。アイヒホルン支隊とリヒター歩兵部隊の間にはそれだけの戦力差があった。


 リヒター歩兵部隊の総数は2万。それに対してアイヒホルン支隊の総数は3万。しかもその内2万5千は精鋭たる槍騎士。兵の数も、質もアイヒホルン支隊が上回っている。


 無論、アイヒホルン支隊にも足をすくわれかねない要素はある。ドラゴン暗殺者アサシン。これらの脅威を甘く見ては痛い目に会うだろう。


(だが、敵が最善手を打つのならばこちらも最善手を打てばいい。それだけだ)


「私自ら出る。精鋭槍騎士スペツィエル・シュピアリター、後に続け」


 ディルクはその手に持つ死神の鎌(デスサイズ)、ギュサームを構えた。

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