表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

364/1118

決戦2

「歩兵部隊の方にも結構兵力を割いてるみたいっすね、エレオノールたいちょ…いや、副司令官っ」


 騎兵部隊、その先頭付近。隣で肩を並べて騎馬に乗るエレオノールに対し、エマが語りかけた。


「そうだね。ひょっとしたら歩兵部隊の方は黙殺するかと思ったが…敵はドラゴンを脅威と見ているのかもしれない」


 エレオノールが答える。


 アイヒホルン軍は多数の軽騎兵を偵察として繰り出している。おそらく、歩兵部隊にドラゴンが随行している事も敵は把握しているだろう。それを警戒して3万という兵力を割いた可能性が高い。


「なんにしても、敵が歩兵部隊に兵力を割いてくれたおかげでこちらは動きやすくなったね。その分、ツバキ達の負担が大きくなるが…」


「そうっすね…」


「しかし、私たちが案じても助けに向かう事はできない。ツバキ達を信じ、我々は我々の役目を完遂しよう」


 敵総大将、アイヒホルンを討てばこの戦いの趨勢は決する。そうなれば、歩兵部隊と相対している敵部隊も撤退せざるを得ないだろう。アイヒホルンを討ち取る事こそが、歩兵部隊に対する援護にもなるのだ。


「了解っす!」


 エマはエレオノールの言葉に力強く頷いた。久しぶりにエレオノールと共に肩を並べて戦うという事で、いつになく彼女の闘志も燃えている。


「敵陣まであと僅かだ!総員、戦闘準備!」


 先頭を進むオスカーが号令をかける。エマは腰の剣に手をかけた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ