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アイヒホルン30

「き、貴様…!」


 クヌートンは驚愕の表情でクリスタの顔を見る。突きさされた胸が焼けるように熱かった。


「わ、ワシは北統王国の貴族…男爵だぞ!貴様のような騎士如きがそのワシを勝手に殺して、ただで済むと…!」


「ただで済むと思っています」


 クリスタは冷淡にそう言い放った。


「所詮あなたは反逆者でしょう?戦いの中で死んだとして、何とでも言い訳はできます。どうか、天国で…いえ、地獄で、あなたを守るために死んだ部下たちを労ってやってください。ああ、それと…」


 クリスタは自らの馬上短槍ショートランスをクヌートンの胸からゆっくりと抜きつつ言った。


「私も、女男爵フライヘアの地位を持つ貴族ですので」


 そう言い終えた時には、クヌートンは息をしていなかった。


 後にカリア平原の反乱鎮圧と呼ばれるこの戦いは、こうして幕を閉じた。


 クヌートン男爵軍の死傷者は約1万。捕虜もほぼ同数。総大将のクヌートン男爵は死亡。


 対するシャルンホスト軍の死傷者は100名未満。シャルンホスト軍の圧勝だった。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] …誤字…クヌートン男爵軍の死傷者は約1人。捕虜もほぼ同数。総大将のクヌートン男爵は死亡。 死人と怪我人合わせて1人は無いでしょう!?
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