1114/1118
エピローグ3
言葉の意味は、無論エレオノールにも理解できる。それはつまり、家族としてではなくひとりの女性として椿が自分の事を好きだと言ってくれているという事。
エレオノールは椿の言葉を聞いたその瞬間、反射的に顔を伏せる。
「ごめんエレナ、突然こんな事…」
「あ、謝らなくていいんだ…ツバキ…!」
ゆっくりと顔を上げるエレオノール。その頬は、今まで椿が見た事もないほど真っ赤に染まっていた。
「実は、私も…君に…同じ事を伝えようと…していた」
「え…?」
「私も――君に、好きだと…伝えようと思っていたんだ。それが、まさか…君に先に言われてしまうなんて。正直…嬉しすぎて…どんな顔をしていいのか、分からない…。ただ…君さえ良ければ、私と…」
「待って、エレナ」
少年は、エレオノールにゆっくりと歩み寄った。
「その先は…僕から言わせて欲しい」
「…うん」
「エレナ――結婚を前提として、僕と付き合ってください」
椿が手を差し出した。その手を取り、エレオノールは答える。
「勿論。改めて…これからは恋人として…よろしく、ツバキ」




