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最終決戦31

 椿に対し、ヒューゴは絶え間ない攻撃を仕掛けていく。椿の側でもヒューゴの剣を避けつつ攻撃を繰り出しているが、明らかにヒューゴが押している。だが、ヒューゴは無理に勝負を急ぐ事はない。このまま打ち合いを続ければ、先に体力が尽きるのは椿の方だ。その時を待ち、確実に仕留めればいい。


(そして、エレオノール・フォン・アンスバッハ…)


 今、エレオノールは椿の後方で戦いを見守っている。それは賢明な判断だろう。椿は今、ヒューゴに対し解析(アナリティクス)を行い動きの全てを読んでいる。今エレオノールが椿の加勢に加わったとしても、むしろ解析(アナリティクス)で得た情報に不確定要素が加わる事で少年の戦いの邪魔になりかねない。だが、もしも本当に椿の命が危うくなればエレオノールはその身を挺して少年を庇い逃がそうとするだろう。


 だが、ヒューゴはそれも想定している。椿もエレオノールも決して逃がしはしない。この2人こそが、ヒューゴにとっての最後の敵。エレオノールと椿が長き戦いの果てにヒューゴとの決戦を迎えたように、ヒューゴもまた長い道のりを経てここに立っている。


(最後は、ツバキ・ニイミもろともエレオノール・フォン・アンスバッハを殺す…それで、私の勝ちだ)


 ヒューゴの剣が椿の体を掠める。しかし、少年は怯む事無く攻撃を繰り出した。ヒューゴは、それをかわす…いや、かわそうとして、僅かに避けきれず椿の剣がヒューゴの肩に触れる。もっとも、そこは鎧で守られているためにダメージはない。だが、ヒューゴはその心中に僅かな違和感を覚える。


(なんだ?今の動きは。今までよりも…攻撃が鋭くなっている?)

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