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最終決戦9

 ベンノが倒れた事で、ヒューゴ軍前線部隊の中に小さな混乱が生じた。しかし、それを見逃すヒューゴではない。ベンノの穴を埋めるためにすぐさま代わりの指揮官を派遣する。だが、対するエレオノールとてこの好機を見逃す訳がない。


「ツバキ達が作ってくれた好機だ、これを逃す訳にはいかない――突撃!」


 自ら兵を率い、ベンノが倒れた事で混乱の生じた部分に騎馬突撃を実行する。騎馬を率いらせれば並ぶ者はいないと言われるエレオノールの突撃…しかも、混乱を生じていた最中とあっては、さすがのヒューゴ軍も戦列を維持する事は出来ない。重装歩兵達によって作り出された壁に穴が穿たれ、ついにヒューゴ軍の鉄壁の防御が崩される。


 だが、ヒューゴとて最後までエレオノール軍を押し留める事が出来るとは思っていない。こういった事態に対処するための部隊は用意している。


「出番だな、兄者」


「ああ」


 巨大な戦斧(バトルアックス)を持つ巨漢のふたり…マルセル・ホイサーとルボル・ホイサーのふたりがエレオノール軍に視線を向けた。

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