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最終決戦

 平原の東方面――。この戦いにおける両軍の総司令官が指揮する軍団がついに相対する。すなわち、エレオノール直属軍とヒューゴ直属軍による最初で最後となる直接戦闘。


 ヒューゴ軍直属軍の兵力は約20万。対するエレオノールが連れて来た兵は10万。しかし、ウルフヘレとガレスによって引き継がれた左翼軍団の兵力が約5万ほどいるためその軍団と合流すれば約15万。すなわち、20万対15万…十分に戦える戦力差だ。


 しかし、相手は最下層から皇帝に実力で上り詰めた男ヒューゴ・トラケウ。エレオノール直属軍が迫ってきた事を察知するや、すぐさま迎撃態勢を取った。無論、それに怯むようなエレオノールではない。彼女は、自身をここまで支えてくれた少年に対し、感謝の言葉を述べる。…この戦いで何があっても、後悔しないために。


「ツバキ、おそらくこれが最後の戦いだ。私は、多くの者達と…そして君の支えがあって、ここまで辿り着く事が出来た。例えここで死のうとも…私は、ヒューゴ・トラケウを止めるつもりだ」


「違うよ、エレナ」


 椿はエレオノールに優しく微笑みかけると、首を振った。


「僕達はヒューゴさんを倒して…そして、エレナも生き残るんだ」


 そんな少年の言葉に、エレオノールを長年支えてきた少女と老紳士も同意した。


「そうっすよ!エレオノール隊長は、平和になった世界で悠々自適の生活を送るっていう使命があるんっすから!」


「その通り、この老骨にもう少しお世話させてくださいませ」

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