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ヨハンネス・フォン・リーゼンバッハ13

 ヨハンネスがレイアと合流したのは、聖都にて釈放された直後である。


「君を逃げる手助けをするよう、国王に頼まれてね。私は国王に対してそれほど忠誠を感じてはいないんだけど…それでも、命がけの頼みは断れない。責任を持って安全な所まで送り届けるよ、ヨハンネス王太子」


 その言葉の通り、レイアはヨハンネスを聖王国残党軍の所まで送り届けた。そして、


「それじゃあ、約束は果たしたよ。私の正体はどうか誰にも伝えないで欲しい…レイア・リヒテナウアーは聖都占領のどさくさで死んだと思わせていた方が、色々と動きやすいからね」


 そう言って立ち去ろうとするレイア。そんな彼女をヨハンネスは引き留める。


「ま、待て…い、いや、待ってくれ!た、頼む…俺に力を貸して…」


「断る」


 レイアは、包帯から鋭い瞳でヨハンネスを睨みつける。


「私はね、あなたの事が嫌いなんだよヨハンネス王太子。私の愛弟子エレオノールや、可愛いツバキ君に随分と酷い事をしたというのは私も知っている。ウィル・ユンカースを始め、あなたのせいで命を落とした者だって大勢いるんだ。そんなあなたに、私が力を貸すと思うのかい?」


 その言葉に、ぐっと唇を嚙みしめて俯くヨハンネス。


「私があなたを助けたのは…前もに言った通り、アルフレッド国王が命を賭けて私に頼み込んだからさ。悪いけど、助けが欲しいなら他を当たって欲しい」

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